一人暮らしの学生ですが、先月の電気代「9560円」は高すぎませんか?毎日「電気ケトル」を使っているせいでしょうか?
学生の一人暮らしだと、できるだけ生活費の負担を少なくできるよういろいろと工夫されている方もいらっしゃるでしょう。 しかし、思ったよりも高額な電気代の請求がきて驚かれることもあるかもしれません。 本記事では、一人暮らしの場合の電気代の平均や、電気ケトルを1日2回利用した場合の電気代とあわせて、一人暮らしで電気代が高くなる原因になりやすいものをご紹介します。 ▼エアコンを「24時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 1ヶ月の電気代を試算
一人暮らしの電気代の平均は?
総務省統計局の「家計調査(家計収支編)2023年」によると、単身世帯における電気代の1年間の合計は平均8万713円、1ヶ月に換算すると約6726円です。 ただし、電気代は季節によって差が出ることもあるため、表1を参考に、季節別に見た電気代の平均月額も確認しておくとよいでしょう。 表1
※総務省統計局「家計調査(家計収支編)」を基に筆者作成 1年のうち最も電気代が高くなるのは、暖房機器を使用する機会が多い1~3月で、最も安くなるのは4~6月ということが分かります。 今回の事例では電気代が9560円ということなので、冬場であれば平均的な金額といえるでしょう。そのほかの季節であれば平均をかなり上回っていることになるため、対策を考えたほうがよいかもしれません。
電気ケトルを1日2回利用した場合の電気代はいくら?
今回の事例では「毎日電気ケトルを利用している」ということですが、例えば電気ケトルを1日2回利用した場合、電気代はいくらになるのか確認してみましょう。 電化製品の電気代は「1時間あたりの消費電力(キロワット)×稼働時間×電力量料金単価(円/キロワットアワー)」で計算できるため、まずは商品の消費電力をカタログなどで調べてみてください。 例えば、1300ワットの電気ケトル(満水の状態での沸騰時間:4分)、電力量料金単価31円/キロワットアワーの場合、「1.3キロワット×(4÷60分)×31円/キロワットアワー=約2.7円」です。 1回の利用で約2.7円の電気代がかかるため、2回利用した場合は1日に約5.4円かかります。1ヶ月に換算すると約162円なので、電気代が高くなる原因としては大きなものではないと考えられるでしょう。 ただし、1日に何度も電気ケトルを使っている場合は、原因のひとつになっているかもしれません。