【今週の数字】モダンリテール編(7/19~7/25): Amazon 購入品を返品する人たちがアマゾンビと呼ばれている理由、ほか
.ad-wrapper,.advertisement,#header-ad-wrapper {display:none !important} 「Notable Numbers of the Week」は、モダンリテールが注目するニュース(7月19日(金)~7月25日(木))を数字とともにご紹介します。 2470億ドル
2023年米国のオンライン販売の返品額
ステープルズ(Staples)やコールズ(Kohl's)、UPSストア(UPS Store)といった小売店では、Amazonでの購入品を返品しにくる顧客をアマゾンビ(Amazombies)と呼んでいるそうだ。荷物を抱えて返品カウンターを探して通路を歩き回るその姿は、毎日何百もの返品に対応しなければならない店員にとっては、まるでホラーストーリーのように感じられてしまうからだ。Amazonが実店舗を返品ポイントにする契約を結んだ際、小売店各社は、顧客満足度の向上と店舗への来客増加を期待していたが、実際には、店舗の従業員にとっての負担が大きく、収益増加には繋がらず、また、プラスチック廃棄物の増加も引き起こしているとのこと。全国小売業連盟によると、米国では2023年、オンライン販売の返品額が2470億ドル(約38兆円)に達した(ワシントンポスト)。 700店舗
コールズがドレス専門売場を新設する実店舗の数
百貨店コールズ(Kohl's)は700店舗とウェブサイトにドレス専門売場を設けると発表した。同社はこのカテゴリーはホワイトスペースの成長機会と捉えており、ウィメンズの品揃えを「大幅に強化する」という。新ブランドの導入などで品揃えの強化を図る(Retail Dive)。 60%削減
ルルレモンの所有施設での温室効果ガス排出削減率
ルルレモン(ululemon)の取り組み「Be Planet」が誤解を招き、連邦取引委員会のガイドラインに違反していると米フロリダ州のアマンディープ・ギャニ氏が訴えている。ギャニ氏は、ルルレモンの非生分解性材料の使用が持続可能ではないとも批判している。ルルレモンの広報は、「訴訟を認識しており、当社の影響目標とコミットメントは正確である」とコメント。「Be Planet」は影響戦略の柱であり、マーケティングキャンペーンではない。所有施設での温室効果ガス排出量を60%削減したが、サプライチェーンの影響に対処する作業はまだ完了していない」とも述べた(RetailDive)。 Edited by 戸田美子
編集部
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