【派閥と裏金事件】岸田総理の答弁に政治ジャーナリストは「連座制に前向き発言で、ニュースのネタを提供したから、あとはきょうの国会を乗り切れる」と踏んだのではないか【MBSニュース解説】
――自民党の派閥の裏金事件をめぐる予算委員会の集中審議。野党側は裏金をもらった議員一覧を公表するよう要求しましたが、岸田総理は明言を避けました。岸田文雄総理は『自民党で裏金を受け取っていたのは何人?』との質問に対し、「そもそも裏金の定義を確認しないといけないが」と前置きして、「収支報告書の訂正をした人数は安倍派で30人以上。二階派で7人」と答えました。 ――そして「党として関係者の聞き取りを行うべく、現在準備中である」ということ、また「外部の有識者に関わってもらうことも当然考えていかなければならない」と答えました。これについて、政治ジャーナリストの武田一顕さんは、『聞いていて怒りしかわかない答弁、今まで何やってたん?』という見解です。 (武田一顕氏)この先、確定申告が始まりますから、それに頭が痛い人たちにとっては憤懣、怒り心頭の話で、2か月も経ってるのに、裏金の定義もしていないのか、とか、政治刷新本部で離党させるかどうか、って話をしてるにも関わらず、渡った人数もわからないとか、極めつけが何に使ったかについてまだ調査をしていないっていうのが岸田総理の答弁でしたから、全く「開いた口がふさがらない」ような答弁の連発でした。
『裏金を受け取った議員は納税義務を!』岸田総理の答弁は
(武田一顕氏)施政方針演説の前に予算委員会をやるのは異例です。衆議院の事務局に聞いたら、「自分の知ってる限りでは初めてのことだ」と言いました。それぐらい珍しいことをやってるにもかかわらず、それに対してきちんと答弁の準備をしてこなかったってことですから、これで乗り切れると思ってるんでしょう。 ――『裏金を受け取った議員は修正申告をして納税義務を果たすよう命じるべき』という問いに対して岸田総理は「法律に従って厳正に対応させます」と答えています。また、「派閥を解散したら、派閥の繰越金(岸田派は約7800万円)をどうするのか」という質問に対しては、「まだ何も決まっていない。適切に処理したい」と答えています。この点については?