【日本市況】株式が続伸、米金利上昇で金融株が軒並み高-円安は一服
債券
債券相場は超長期債が上昇。米長期金利が時間外取引で低下し、為替相場の円安が一服したことに加え、衆院選結果を受けた財政拡大懸念を背景に前日に超長期債が大きく売られた反動も出た。2年債入札が堅調な結果だったことも相場を支えた。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券の大塚崇広シニア債券ストラテジストは、米金利や為替動向に連動しつつ「自律反発の動き」と指摘。石破政権の財政政策について「予算が順調に通るのか、財政規模がどの程度なのかなどが不透明で、市場も織り込み切れていない」と話した。
一方、大和証券の小野木啓子シニアJGBストラテジストは、2年債入札について「利回り水準が上昇していたので買いにくさはなかった」とみる。日本銀行の金融政策決定会合や米大統領選挙を控え、「国内では政局不安とタイミング的な問題もあったが、ふたを開けてみるとしっかりした結果」と分析した。
入札結果によると、最低落札価格は100円08銭5厘と市場予想の100円07銭を上回った。小さいと好調を示すテール(落札価格の最低と平均の差)は5厘と前回9厘から縮小。投資家需要の強弱を反映する応札倍率は4.87倍と、前回の3.81倍から上昇した。
新発国債利回り(午後3時時点)
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Alice French, Hidenori Yamanaka, Saburo Funabiki