夏バテの負の連鎖を断ち切る救世主!? 効率よく栄養素が摂れる「スロージュース」のススメ
1974年に創業した『HUROM(ヒューロム)』は、世界で初めて縦型のスロージューサーを2005年に開発したスロージューサーのパイオニアです。 栄養素が効率よく摂れて素材のおいしさをダイレクトに感じることができる「スロージュース(=コールドプレスジュース)」の特長や、暑い夏を乗り切るためのおすすめのスロージュースを「ヒューロム」にお聞きしました。 【画像10枚】「スロージュース(=コールドプレスジュース)」におすすめなのはミニトマト!スロージュースの特長や一杯を写真で見る
コールドプレスジュースとスムージーはどう違う?
20年ほど前に誕生したスロージューサーは、野菜や果物の栄養素を壊さずにそのままジュースにできることで、美容や健康に関心の高い人たちから火が付き、2015年以降は日本でも「コールドプレスジュース」の名前で脚光を浴び、専門店が増えるなど認知が広がりました。 コールドプレスジュースは、回転数の少ないジューサーで熱を加えず生の食材を搾って強い圧力をかけてジュースにするもので、スロージュースとも言われます。スムージーは回転数の多いジューサーで細かく粉砕、撹拌するだけなので、食材に含まれる食物繊維が残りますが、コールドプレスジュースは繊維質を取り除いた果汁のみのジュースとなります。
スロージュースの特長1:栄養素が効率よく摂れる
高速ジューサーは1分間に1万回ほど回転して、食材を金属刃で切り刻みながら撹拌してジュースを作るため、食材の細胞壁で壊してしまったり、空気が入ってしまうことで、時間をおくと分離してしまいます。 ヒューロムのスロージューサーは1分間に40~90回転くらいのゆっくりとした回転で、食材をすり潰しながら搾っていくので、細胞壁は壊さずに、限りなく生の状態に近いジュースを作ることができ、空気も含まないので分離も起こりません。 トマト搾汁後の栄養素では、美肌効果が期待できる成分のビタミンCが1.7倍、免疫力を高めてくれる成分のリコピンは2倍多く含まれ、スロージュースにすることで、効率よく栄養素を摂ることができます。
スロージュースの特長2:酵素やファイトケミカルが摂れる
生きるために必要な、体の中で起こる化学反応を促すタンパク質である体内酵素は、加齢とともに減少していきます。減ってしまった体内酵素は増やすことができないため、野菜や果物の食物酵素で補う必要があります。 酵素は熱に弱く40℃以上で破壊されていき、60℃ぐらいになると死滅してしまうため、酵素を補う目的で野菜、果物を摂取するときは生の状態が望ましいとされます。スロージュースは熱を加えずに生のままで搾るため、酵素が壊れにくくなります。 オキシドールを加えて、ゆで野菜と生野菜の酵素を比較する実験では、生野菜のジュース(画像左)はオキシドールが酵素(カタラーゼ)と反応して、水と酸素(泡)に分解されるため、泡であふれました。 野菜や果物に含まれる抗酸化作用のある栄養素「ファイトケミカル」の代表的なものである、ポリフェノール、フラボノイド、アントシアニンもスロージュースで摂ることができます。 ファイトケミカルは色で分類するとわかりやすく、目的ごとにスロージュースを摂取することで美容や健康を保つことが期待できます。 今のような、夏バテしやすい時季には、抗酸化作用の「リコピンの赤」や、免疫力の向上に関与する「βカロテンの黄」がおすすめ。また、スマホやパソコンの使い過ぎで目が疲れたときは「ルテインの緑」がおすすめです。