愛人を囲う夫となぜか「ゴルフに行く」目標を掲げる妻。プロのLINE添削でゴルフに誘われるようになって彼女が得た<まさかの大勝利>とは…
◆大事なLINEは必ず「下書きする」 LINEの使い方は意外と難しいものです。 面と向かって話せば問題なく伝わることでも、LINEで伝えようとすると、驚くほど真意が伝わらないのです。 LINEでは文章のやり取りが中心です。そのため、慣れていないとつい説明をはしょってしまいがちです。自分では伝えたつもりでも、相手には通じていない、ということがしばしば発生します。 送信ボタンを押すと、メッセージが即座に送信されてしまう点も注意が必要です。手紙なら書き終わってから封をして、投函するという時間があるため投函する前に思いとどまり書き改められるのですが、LINEだとそうはいかないので、つい感情的なメッセージを送ってしまって、後悔することがあります。 また、文字だけで伝えようとすると、無味乾燥で堅苦しくなりがちです。事務的な言葉遣いが増えると、感情が伝わりません。そのため、普通に伝えたつもりでも、まるで怒っているように見えることがあります。 絵文字やスタンプを使うと感情を表現できますが、使いこなすのは結構難しいです。むやみに絵文字を使うと文面が幼稚に見えてしまいます。ネットで「おじさん構文」「おばさん構文」と呼ばれる、あまり評判がよくない伝え方です。 ただ、そうしたデメリットがあっても、LINEは夫婦関係の改善においてとても便利なツールです。 離婚寸前の夫婦の場合、顔を合わせて話すことが難しいことも多いですが、そんなときでもLINEでのコミュニケーションはまだ可能であることも多いです。 また、ケンカしているときなどは、対面すると双方が感情的になってしまいますが、LINEだと比較的冷静に伝えられたりもします。
◆送る前は必ず何度も読み返す LINEでメッセージを送る際は、送る前に必ず何度も読み返すクセをつけましょう。 先に触れたように、LINEではメッセージが即座に送信されます。また、普段からリアルタイムで会話をするように使い、あまり考えず直感的につくったメッセージを送信する人も多いのです。 そのため、うっかり相手を傷つける、過度に批判的なメッセージを、そうと気づかずに送ってしまったりします。あるいは、相手の状況を理解せず、自分勝手なメッセージを連投して嫌がられることもあります。 本当に伝えたいことがあるなら、大事な手紙を書くときのように、下書きをして何度も確認してから送信することを徹底すべきです。 ※本稿は、『なぜ「妻の一言」はカチンとくるのか? 夫婦関係を改善する「伝え方」教室』(講談社)の一部を再編集したものです。
岡野あつこ
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