北九州市の中学生殺傷、市が冬休み中も子どもたちの心のケアにあたる方針…24時間相談を受け付ける窓口も
ファストフード店で市立中学生2人が襲われて女子生徒1人が死亡した事件が起きた北九州市の市立小中学校では23日、2学期の終業式が行われ、児童・生徒らは教職員や市職員に見守られる中、登校した。市は冬休み中も子どもたちの心のケアにあたる方針で、相談窓口の利用を呼びかけている。 【表】事件の経過
市教育委員会によると、この日も市立学校では事件の影響で78人が欠席し、事件後の欠席者数は延べ1万人を超えた。容疑者は逮捕されたが、市教委は終業式まで登下校の保護者同伴の協力や通学路の見守り態勢強化を継続してきた。冬休み中の部活についても、日中の明るいうちに登下校させる。
この日、八幡東区の尾倉中では、高宮滋校長が生徒約200人に向けて「悲しくて痛ましい事件が起きた。不安なことや苦しいことがあれば身近な人に相談してほしい」と述べた。
市教委は、「一人でいるのを怖がる(嫌がる)」など、事件でショックを受けた子どもに表れる反応をまとめたリストを作成し、保護者に配布した。子どもが困っていることや悩みについて、電話で24時間相談を受け付ける窓口もあり、「心が苦しい時にはいつでも利用してほしい」としている。