知らない間に晴海・勝どきに「隠れガチ中華」が林立…!?まもなく、湾岸がチャイナタウンになる日がやってくる
管理組合で通訳が必要
そこに住む人の構成によって、街の形も文化も変わっていく。不動産ジャーナリストの榊淳司氏は今後、中華系住民と日本人住民との間で起こりうるこんな問題について指摘する。 「湾岸タワマンの所有者の3割が中国人だといわれますが、一般的に、中国人はランニングコストの意識が薄いといわれます。毎月支払う『タワマン修繕費』についても『なぜ払わなければいけないのか』と疑問を持っている人もいるので、将来的に修繕費を値上げするときに、彼らが納得するかどうか。 また中国人比率が高いマンションでは、タワマンの管理組合の総会などで『中国人でもわかるように、総会を開く場合は通訳を入れるか、中国語の資料を作ってほしい』という要望があるとも聞きます。こうした意識の違い・言葉の違いが、住民間の摩擦を生む可能性もあります」 建てれば売れる。住めば誇れる。売れば儲かる。資本主義の論理と人間の欲望を燃料に加速する日本のタワマン狂騒曲。「終演の時間を気にして踊るパーティーの参加者などいない」とはいうが、タワマンによって街の姿が、地域の文化が、日本の形がどう変わっていくかを真剣に考えている人は、いったいどれだけいるのだろうか。 「週刊現代」2024年11月16日・11月23日合併号より 《つづきを読む》【衝撃】「景色すべてが機械式駐車場」「もうこれで決定です」…江東区のタワマン建設に対する「地元住人の怒り」
週刊現代(講談社・月曜・金曜発売)