大阪府松井知事定例会見9月6日(全文1)箕面グリーンロード利用税検討に意見
箕面グリーンロードの現状の問題と解決策について
朝日新聞:朝日新聞の〓ヤブキ 00:08:49〓です。箕面グリーンロードについてお伺いしたいんですけれども、この市が主張している渋滞による負担ですとか、生活への、そういった生活への影響といったところについて、実際じゃあどういうものがあり得るのかということでしたり、それが問題があるとしたら、府として何ができるかということを提示する用意があったりするのでしょうか。 松井:これまで市とも話をしてきましたけども、この箕面グリーンロードというのは、大阪府がこの道路を造ったコストを考えて料金を設定するわけですけども、そもそも当初は普通車が620円、軽自動車510円という料金設定でした。この料金があまりにも高額なために、箕面グリーンロードのあの距離では、なかなかこの道路の利用者が少なかった。だから周辺の渋滞緩和ができなかったし、この料金設定が高すぎたためにうまく黒字にならなかった。 それで料金を下げて利用者を増やそうということを考えまして、普通車を410円、軽自動車を360円に変えた、下げたと。これは社会実験でありました。その結果利用台数が増えて黒字化になったと。黒字化になった。ここでさらにプラス大阪府と箕面市とでね、もう一段社会実験をやろうということで、箕面市がある程度負担をして、有料道路定期券、正式にはなんて言うのかね。 男性:定期券。 松井:有料道路定期券。この料金にしたときに、今、先ほど申し上げた410円がいくら、半額ぐらいかな。 男性:200円。 松井:200円。 男性:と180円。 松井:それから軽自動車が180円。この制度を利用して。ただそこまで下げても利用台数についてはあまり、これは箕面市民の皆さんの定期券でしたから、あまり変わりませんでした。結局その分で、箕面グリーンロードの売り上げが落ちて赤字に転落したということで、全体のバランス、これは税も投入されているわけですから、バランスを考えれば普通車は410円、軽自動車は360円、この金額が妥当なところだろうな、こう考えて今、元に戻しているわけです。 これが今度、NEXCOと一体になると、この410円、360円はさらにNEXCOの距離別料金が適用されると、さらにそこから下がることになります。NEXCOは全体の収益を考えますから。今のNEXCOの距離別料金制でいくと、この区間の料金をね。ただそれは410円が380円か390円か、10円、20円の話。今、箕面市と一緒にやってきた、半額までのね、定期券での、半額までの箕面市民の皆さんのところまでは、これはいきません。ただこれは社会実験として箕面市とやってきたものですから、そもそも箕面の希望に沿ってやってきたものですからね。 これを箕面の、その人たちのことだけで、この区間の、今の箕面市の社会実験の200円と180円と、これはちょっと理屈がつきませんから。だからわれわれは、一番は大阪の府域全体の、そういう高速道路ネットワークのさらなるサービス向上と、大阪の経済の成長のためのハイウェイ・オーソリティ、距離別料金を目指す中においては、箕面市さんの言う、今の箕面市民が、箕面市民の一部の人たちが利用されている定期券については、今回継続することができないという判断をしたということです。 さらに申し上げますと、この物流事業者の皆さんはほぼ半額にまでなると思います。ハイウェイ・オーソリティ、NEXCO 西日本と一体になり、距離別料金を導入することによって。これはもう、やっぱり大阪全体の成長を考えるときは、この箕面グリーンロードのNEXCOへの移管は、これはもう僕は絶対必要だと、こう思っていますので、ぜひ箕面市長はその辺をご理解の上、慎重なる対応をお願いします。でね、もっと言うと箕面市、これ、そのことによってね、今回われわれがつくった箕面森町の住宅エリア、それから企業エリア、第3工区についてはほぼ、あと1つ残っているのかな。あと1つ残っていますけど、もうほぼこれ、第3工区全て、分譲の買い手が付いているということです。 だからこれは大阪府、府民の税全体でやってきたと。で、これはその買い手が付けばね、今度は箕面市に固定資産税が入るんです。民間の事業用地ですから。その辺も箕面の皆さんには理解していただきたいなと、こう思っています。以上。 朝日新聞:そうしますと、工業団地の件でうまくいっているのだから、目をつぶってほしいと。 松井:いや、だからそれは大阪全体の成長のね、箕面の、今まであくまで社会実験で半値にしてきたと、定期券で。これはあくまで社会実験なんでね。でもなかなかこれ、箕面市長もね、一度料金下がったもんを、少しまた戻るわけなんで、それはそのエリアの住民から見るとね、箕面市長のところに高速道路料金が上がるじゃないのという話になるんだけど、そもそものところからね、そもそも620円を410円にして、そこから特別の社会実験としてやったんで、そこはやっぱりその地域の住民の皆さんに理解いただけるように説明してもらいたいなと。で、これがつながることによってね、箕面の、箕面森町を含めあの周辺ね、がらっと良くなりますから。実際良くなってきたんだから。だからそういうところも加味していただいて、慎重な判断を求めたいと思っています。 朝日新聞:渋滞の想定とか、渋滞の対策とかってその辺はいかがですか。 松井:今、渋滞をね、この利用税を50円、例えば仮定して、税が入るとなると、これはまず1つはこの状態ではNEXCO 西日本への移管はできません。そのことによって利用者はやっぱり減ります。値段が上がるわけですから。利用者が減るということはその人たちは一般道へ降りるということで、国道173号、国道176号が、これが渋滞を誘発するという、そういう推計をこれは専門家として、専門家の皆さんにしてもらっております。 だからそういう目の前の、やっぱり今までの定期券の金額とちょっと、そこを守りたいというその気持ちは分かるけど、そのことをすることによって箕面の周辺の道路の渋滞も、これ、起こると予想はされるんで、ぜひその辺りも考えていただいて、判断もしていただきたいなと思っています。 朝日新聞:ありがとうございます。 司会:次のご質問お願いいたします。 松井:はい。