老齢年金からも税金や保険料が天引きされる?10月から振込額が変わった人も
将来の生活を支える重要な収入源である年金。しかし、現役世代の中では意外と知られていないことも多く、老後に思わぬギャップを感じる方も少なくありません。 ◆【表・グラフ】令和シニアの「厚生年金・国民年金」全体&男女別平均月額(出所:厚生労働省年金局) たとえば、公的年金の支給は2カ月に1回というペースです。現役世代では毎月給与を受け取ることが一般的なため、この収入サイクルの違いに驚くシニア世代もいます。また、現役時代と同様、年金も税金が控除されるため、「ねんきん定期便」で確認していた金額よりも少なく感じる場合があります。 こうした情報を知ることで、老後の生活設計への準備がスムーズに進むでしょう。今回は、年金に関する意識調査や制度の意外な盲点を確認しながら、今からできる老後対策についてお伝えします。これを機に、ぜひご自身の将来について考えてみてください。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
【老後の生活設計】「全面的に公的年金に頼る」は26.3%
公的年金は、老後の生活設計において非常に重要な役割を果たします。 さっそく厚生労働省年金局が公表した「生活設計と年金に関する世論調査」を見ていきましょう。 ●老後の生活設計における「公的年金」の位置づけ 多くの人々が「公的年金を中心に、個人年金や貯蓄を組み合わせて老後の生活を設計している」という結果が見えてきました。 この回答は全体の53.8%を占めています。 一方で、「全面的に公的年金に頼る」と答えた人は全体の26.3%でした。 この割合は、以下のとおり、年代が上がるごとに増加しています。 ・総数:26.3% ・18~29歳:8.2% ・30~39歳:10.4% ・40~49歳:16.3% ・50~59歳:24.7% ・60~69歳:28.5% ・70歳以上:43.2% 多くの世帯にとって、老後の生活資金の主な原資となるのは公的年金だとわかりますね。 しかし、公的年金の仕組みやルールについては、現役世代にはあまり知られていないこともあります。 例えば、年金の受給開始年齢や受給額の計算方法などはご存じですか? 次の章で、これらのポイントについて詳しく見ていきましょう。