老齢年金からも税金や保険料が天引きされる?10月から振込額が変わった人も
現役時代からの計画的な準備を
今回は老後の生活設計における「年金の位置づけ」に関する意識調査や、年金制度の盲点、令和シニアの年金平均額について確認しました。 調査結果からもわかる通り、老後の生活設計を全面的に公的年金に頼るシニアは少ない現状が見えてきました。「老後2000万円問題」も話題となりましたが、この試算には持ち家が前提であることや、介護費用が含まれていないなどの盲点もあります。老後には予想外の出費も考えられるため、現役時代からの計画的な準備が必要です。 そのための方法として、まずは就業年齢を延ばすことが挙げられます。シニア世代の就業環境は整いつつあり、健康であれば就労期間を延ばすことで生涯収入を増やすことができます。 もう一つの方法として、資産運用を取り入れることも検討してみるとよいでしょう。新NISAやiDeCoなどの税制優遇制度を活用するのも有効な手段です。ただし、資産運用にはリスクも伴うため、自分の資産状況やリスク許容度に合わせた選択が重要です。 老後のために収入を増やす工夫や資産の寿命を延ばす工夫をしながら、安心できる準備を進めていきたいですね。
参考資料
・厚生労働省「生活設計と年金に関する世論調査(主な調査結果)」 ・厚生労働省「保険料(税)の特別徴収」 ・厚生労働省「介護保険制度の概要」 ・厚生労働省「高齢期における年金制度」2023年10月24日 ・豊中市「公的年金からの特別徴収額が10月から急に高くなったのはなぜですか」 ・厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
山本 大樹