キミの名は? クラブヘッドの謎の部位
今回の「ザ・セントリー」では年明け前の2024年12月31日から会場入りし、テーラーメイド、キャロウェイ、ピンなどの新ドライバーの特性や使用感を選手やツアーレップに取材して、当サイトでも紹介した。ゴルフ業界では“年の始まりはクラブ取材から”というのが、実は何十年も前から続くルーティンだ。 【画像】ホーゼルがない?ピンの新1W クラブの専門家ではないが、長年取材しているとさすがにそれなりの知識がついてくる。ところが、最近ごくごく基本的なことが気になり始めた。「クラブのある部分に名前がない」―。その部分とは、ドライバーなどのウッド後方部である。
ほかの部分はフェース、リーディングエッジ、ソール、クラウン、ソケットなど名前があるのに…。可変式ウェイトが採用されて久しく、そのウェイトの重要な配置位置にもかかわらず、だ。これはおかしいぞ、と気づいた。 クラブの専門家である住友ゴム工業(ダンロップ)のツアーレップ・宮野敏一氏にも確認したが、やはり「確かに、その部分に特別な名前はないですね。“クラブの後方”とか呼んでます」とのこと。アメリカ人のレップからも「It’s “Head rear”(ヘッド後方)」という答えしか返ってこない。開発部の担当者レベルまで行けば特殊な名称が存在するかもしれないが、少なくとも一般的に浸透した名前はないようだ。
今後も可変式、スライド式などのウェイト取り付け部分として注目されるはずの部位なので、できれば名前はあってほしい。そこで宮野氏から提案をいただいた。 「“ヒップ”でどうですか?」 なるほど。日本人にもなじみやすい。場所を表す言葉としても良い。みなさんはどうです?何かいい名前ないですか?
◇田邉安啓(JJ) 福井県出身。ニューヨークを拠点にゴルフカメラマンとして活動する。1991年に渡米し、大学卒業後の96年から米国のゴルフ場で勤務した。98年からゴルフカメラマンとして、PGAツアーやLPGAツアーを撮影。現在は年間30試合以上を取材。