【ひと中心の価値観】マツダ「発明奨励賞」受賞 リング式アクセル採用SeDVで移動体験の感動を創造
「発明奨励賞」を受賞
マツダの手動運転装置付き車両「Self-empowerment Driving Vehicle(セルフ・エンパワーメント・ドライビング・ビークル、以下SeDV)」が、令和6年度中国地方発明表彰(主催:公益社団法人発明協会)の「発明奨励賞」を受賞したと発表した。 【写真】ベースとなるマツダ「CX-30」と「MX-30」を写真でみる (96枚) 地方発明表彰は、地方における発明の奨励・育成を図り、科学技術の向上と地域産業の振興に寄与することを目的に、1921年に創設。全国8つの地方に分けて、各地方において優れた発明、考案または意匠を生み出した技術者・研究開発者を顕彰するものだ。 このたび受賞対象となったSeDVは、顧客が自分の意志で移動し、行動することをサポートする選択肢の一つとしてマツダが提案する、手動運転装置付き車両である。 ■「CX-30 SeDV」および「MX-30 SeDV」 リング式アクセルを採用することによりアクセルの操作性を向上。コーナリング時でも速度維持が容易で、長時間の運転疲労を軽減しながら「走る歓び」をサポート。 また、手動運転と通常運転を簡単に切り替える機能により、足の不自由な方が、友人や家族と運転を交代しながらドライブを楽しむことができるという。さらに、これらSeDVの開発においては、ベース車の開発と並行して手動運転装置の設計を進めた結果、運転席の空間を確保しながら乗降性を高めるとともに、価格も抑えることができたとマツダは語っている。 マツダは、今後も「ひと中心」の価値観のもと「走る歓び」を進化させ続け、顧客の日常に移動体験の感動を創造し、「生きる歓び」をお届けしていくことを目指していくと強調した。 ■令和6年度中国地方発明表彰「発明奨励賞」の受賞概要 受賞対象:「誰もが走る歓びを共有できる手動運転車両」 受賞者:山本 義浩、殿原 恭幸、山崎 慶一、前堂 勝久、中元 健一 (以上、株式会社マツダE&T)
AUTOCAR JAPAN(執筆)