四季折々の絶景で人気を集めるJR只見線が紅葉の季節を迎えた 錦秋の山々、輝くススキ 味・旅・遊
■経営状況は苦しいが
多くのファンを持つ只見線だが経営状況は思わしくない。JR東日本は10月、昨年度の利用客が少なかった路線の経営情報を開示。その中に只見線の数字もあった。有名な撮影スポットが数多くある、会津坂下-会津川口間(39・2キロ)は8億6500万円の赤字で、100円の運輸収入を得るのに必要な費用を示す「営業係数」は2千765円だった。
それでも、只見線の風景がもたらす〝集客力〟は相当なもの。走り続けてもらうためにも繰り返し通いたい。沿線にはその価値が十分にある。(芹沢伸生)
JR只見線
福島県の会津若松駅へは東北新幹線・郡山駅からJR磐越西線で約1時間20分。新潟県の小出駅へは上越新幹線・浦佐駅からJR上越線で約10分。東京駅から郡山、浦佐両駅までの所要時間は、いずれも新幹線利用で1時間20分ほど。