マラソン大会前に避けるべき4つのNG行動
大会に向けた私のトレーニングは、今回で6度目になりますが、私にとっては、1回1回のランニングは、言うなれば「なんとか押し込むもの」です。 マラソン大会を目指す過程で、目に見えない大切なことを学ぶことがあります。 しかしその途中には、大会当日の貴重な体験を台無しにする、つまずきの原因もいくつかあります。というわけでここからは、マラソンのトレーニングで避けるべきことを4つ、ご紹介していきます。
1. 準備に十分な時間をかけない
多くのランナーがしてしまう過ちは、マラソンの準備に十分な時間をかけないことです。 その人のその時のコンディションに左右されますが、きちんとしたマラソンのトレーニングには通常、12~20週間の時間が必要です。 非現実的なタイムラインを設定して、トレーニング時間を十分にとらないと、レース当日のケガや燃え尽き、残念な結果につながります。 出場する大会を選ぶときには、十分な時間もとるようにしましょう。 マイレージベースを積み上げ、ストレングス・トレーニングを組み入れ、体をしっかりリカバリさせるのに必要な時間、ということです。 この手順を急いで行なってしまうと、失敗につながるだけです。
2. 距離よりもスピードを追求する
「これはマラソンであって、スプリントではない」。そう言われるのには理由があります。トレーニング中に、ペースを上げて、スプリットタイムを短くしたいと思うのは自然なことです。 ですが、マラソンの準備期間にこれをやるのは考えものです。42.195kmを走破するには、持久力をつけ、それだけの距離を一定のペースを保って走れる能力を高めることに、重きを置く必要があります。 スピードを優先するのではなく、「走る距離を徐々にのばしていくこと」に、トレーニングの大部分を割り当てましょう。 そうすることで、42.195kmという距離の要求に体が慣れ、大会当日には、最も適した自分のペースを見つけやすくなります。距離とペースの二者択一に直面したときは、必ず距離を選ぶようにしましょう。