〔東京外為〕ドル、157円台前半=FOMC前で方向感出ず(11日午前9時)
11日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、FOMCを前に方向感が出ず、1ドル=157円台前半で横ばい。午前9時現在は、157円04~04銭と前日(午後5時、157円00~00銭)比04銭の小幅ドル高・円安。 前日の海外市場では、欧州時間は欧州議会選での極右、右派の伸長による欧州主要国株の下落でリスク回避の円買いが先行し、156円70銭台に下落した。米国時間は買い戻しが先行。3年債入札の低調な結果などを受けた長期金利上昇でじり高歩調となり、終盤には157円10銭手前まで水準を切り上げた。11日の東京早朝は、157円05銭前後で推移している。 海外市場のドル円は、FOMCやCPIを控える中、積極的な売買は見送られ、方向感は出なかった。 東京市場も、手掛かり材料が乏しい上、FOMCを前にポジションを傾けにくく、157円前後でのレンジ推移にとどまる公算が大きい。市場からは「大きく上がらず下がらず、値動きは期待できない」(外為仲介業者)との声が聞かれ、様子見ムードの強い一日となりそうだ。 ユーロは対円、対ドルで横ばい。欧州議会選での極右躍進を受けて売りが先行したが、ラガルドECB総裁が追加利下げに慎重な姿勢を示したことから値を戻した。午前9時現在は、1ユーロ=169円02~04銭(前日午後5時、169円00~01銭)、対ドルでは1.0763~0763ドル(同1.0764~0765ドル)。