【解説】斎藤元彦知事演説“ライブ配信”は「集票活動そのもの」 PR会社代表が選挙カー乗り撮影も「ポスター制作」主張…“公選法違反”が疑われる点は?
コラム“書き換え”理由とは?
青井実キャスター: ここで見ていきたいのが、PR会社代表がコラムを一部書き換えて、注目されていたということです。 宮司愛海キャスター: どのように書き換えられたか、一部見ていきたいと思います。 写真についたキャプションとして、訂正前は「(社名)オフィスで『#さいとう元知事がんばれ』大作戦を提案中」という表現でした。 それが訂正後には、「オフィスで『#さいとう元知事がんばれ』を説明中」という風に表現が変わったんですね。 青井実キャスター: これ訂正されたわけですけれど、「提案」というとよろしくない理由がある? 高井康行弁護士: まず会社名が外れたというのは、会社名を載せていると、これは会社の業務としてやったという風に思われる可能性が出てくる。 それから「提案」という言葉を使うと、主体的に会社が色々考えて発案して、提案したという意味だから、会社の主体性が強くなると。 そういうことを、丁寧に丁寧にしていくかと、それが実態に反しているんじゃないのという風に考えて、正確に記載し直したという見方もできます。 どちらが正確かは、今の段階でわからないんだから。
「本人も気に入っていた」一文削除も
青井実キャスター: あとさらにありますね。 宮司愛海キャスター: こちら「SNS運用フェーズ」と書かれた表なんですが、 「フェーズ1:種まき」「フェーズ2:育成」「フェーズ3:収穫」といった票です。この票に添えられるように、「ご本人は私の提案を真剣に聞いてくださり、広報全般を任せていただくことになりました。」という文章があったのですが、この一文と票が、まるごと削除されていました。 宮司愛海キャスター: さらに、こちらの文章ですね。 当初、「『前知事がんばれ』ではなく『元知事がんばれ』としたのも、こだわったポイントです。ここは、ご本人も気に入っていました!」という風に書いていたんですけれど、「ここは、ご本人も気に入っていました!」の一文が消されていたと。 青井実キャスター: 高井さんどうでしょう、「本人も気に入っていた」を削除する理由について。 高井康行弁護士: 従来の表現だと、本人が深く関与していたという風に思われる可能性があるということを考慮したんだと思いますね。 それと、もう1つの「ご本人は私の提案を真剣に聞いてくださり、広報全般を任せていただくことになりました」という文章は、会社の業務性が疑われる部分を消していると。 会社の業務でやっていたのか、個人でやっていたのかそれは分かりませんよ。どちらか分からないですけれど、変化している部分を指摘すればそういうことですね。 青井実キャスター: 今後、捜査などが動く可能性も言われていますが、どのあたり今後の展開で注目されていますか? 高井康行弁護士: まず契約がどうなっているのか。実際に払われたのが70万円なのか。またそれ以外、金額を払う以外に役職を提供するとか、そういうことがなかったのかがポイントですね。 そのへんに関心を持ちながら、警察は報道を注視しているという状況だと思います。 青井実キャスター: 元東京地検特捜部検事の高井康行弁護士に聞きました、ありがとうございました。 (「イット!」11月25日放送より)
イット!