記事タイトルのh1に画像を使っても問題ない?
ひとりで頑張るSEO担当者さんの悩みに答える本連載。今回の質問は「記事タイトルのh1に画像を使っても問題ない?」です。この回答は「h1にはテキストを使い、それとは別にタイトル画像を使いましょう」です。
リッチな見た目のためのタイトル画像
今回の相談内容は、リッチな見た目にするために記事のh1に画像を使用していたところ、Googleディスカバーで記事中のh2テキストが使われてしまったというものです。でもタイトル画像は使いたいので、どうするのがいいか困っておられます。今回の質問はペンネーム「igs」さんが寄せてくださいました。いつも、ありがとうございます。 なお、タイトルタグ、パンくずリスト、タイトル画像のaltテキスト、他のページからのアンカーテキストなどは、すべてタイトルタグと同様の文字列で揃えてあったそうです。それでもh2の文字列がディスカバーに使われたとのことでした。筆者も、Google検索の検索結果でタイトルの書き換えがあり、同じ状況になったことがあります。
画像のaltテキストは評価が低い
結論から言うと、h1に限らず、見出しなどの重要なものはすべてテキストを使用しましょう。HTMLの文法上はh1に画像を使うことは問題ありませんが、Google検索のaltテキストの扱いは通常のテキストとは異なり、評価が低いからです。画像に正しくaltテキストを設定してあったとしても、h1の内容が画像だけだった場合、今回のご質問のような問題が発生する可能性があります。 もう少し詳しく説明すると、画像のaltテキストの扱いはmetaタグのdescriptionと似ていて、認識はするしスニペットにも使われるものの、加点やテキスト一致の材料には使われない、というのがここ10年以上にわたるGoogle検索の状況です。なお画像をリンクに使う場合は例外で、通常のテキストと同じようにaltテキストの文字列はアンカーテキストとして機能します。
タイトル画像はh1とは別に使う
リッチな見た目のタイトル画像を使うこと自体は、読者にとってもよいことでしょうから、今後も続けるといいと思います。しかしテキストでのh1タグも必要です。そこで現実的な解として、h1にはテキストを使い、それとは別にリッチなタイトル画像を設置するというのはいかがでしょう? h1タグはテキストで配置して、その前か後に、リッチなタイトル画像を設置する形です。これなら、狙い通りの効果が出せるのではないでしょうか。
まとめ
Google検索の画像のaltテキストの扱いは、通常のテキストと同じではありません。HTMLの文法からすれば少しばかり疑問を感じる扱いですが、それは仕方がありません。画像は適切にaltテキストを設定したとしても、通常のテキストの代替としては使えないものと覚えておいて、テキストが必要な部分ではテキストを使用し、画像が効果的な部分では画像を使う、というように使い分けるといいでしょう。 P.S. 本コーナーでは、読者の質問にお答えしています。誰にも聞けずに困っていること、現場で感じるふとした疑問など、どしどし質問をお寄せください。