2時間ごとに「ビタミン」を摂取する40代の友人がいます。ビタミン過剰摂取で逆に体調が悪くならないのでしょうか?
日常生活での健康維持において、ビタミンの摂取は大切でしょう。意識的に摂取する必要はありますが、中には過剰に摂取してしまっている方もいるのではないでしょうか。 そこで、本記事ではビタミンの過剰摂取が引き起こす影響について解説します。
ビタミンについて
ビタミンにはいくつかの種類があることが知られていますが、例えばビタミンAは視覚や聴覚などの機能維持、成長の促進、皮膚や粘膜などの上皮組織の正常保持などに効果があるとされています。 ビタミンCはメラニンの生成を抑制して、肌のシミなどの肌トラブルを防ぐほか、抗酸化作用も期待できます。ビタミンによって身体に与える影響は違いますが、端的にいえば人間の健康維持には欠かせない成分です。 ビタミンAやビタミンCに限らず、さまざまなビタミンを効率よく摂取するためには、含有量が多い食品を知ると共に意識して食事に取り入れることが大切です。
ビタミンの過剰摂取による影響
内閣府 食品安全委員会では、ビタミンAの過剰摂取による影響について、「急性の中毒症状は、腹痛、悪心、嘔吐、めまい、過敏症などが出現した後、全身の皮膚落屑がみられます。 慢性の中毒症状では、全身の関節や骨の痛み、皮膚乾燥、脱毛、食欲不振、体重減少、肝脾腫、脳圧亢進による頭痛及びうっ血乳頭などを示す」と説明しています。 上記のような症状が現れたときに、原因がビタミンAの過剰摂取と結びつきにくいケースもあるため注意が必要です。また、ビタミンCを過剰摂取した場合には、以下のような症状が引き起こされる恐れがあります。 ・下痢 ・嘔吐 ・食欲不振 ビタミンCは、一般的な食事からは過剰摂取の心配はないとされていますが、サプリメントなどの補助食品による過剰摂取には上記のような懸念点があるため、注意が必要です。 サプリメントにはさまざまな種類のビタミンが含まれるマルチビタミンのほか、ビタミンCなど特定のビタミンのみが含まれる商品もあります。いずれにしても、規定量を超えて服用すればビタミンの過剰摂取につながるでしょう。