テスラ株、9%近く下落 自動運転実現に懐疑的見方
【ニューヨーク共同】11日のニューヨーク株式市場で米電気自動車(EV)大手テスラの株価が前日終値と比べて9%近く下落した。前日夜に自動運転タクシーの試作車「サイバーキャブ」を公開。2026年の生産開始を目指すとしたが、実現性への懐疑的な見方から売り注文が広がった。 【写真】「ロボタクシー」の試作車「サイバーキャブ」を公開 26年の生産開始目指す
テスラは10日、米西部カリフォルニア州で開いたイベントで「ロボタクシー」の試作車サイバーキャブをお披露目した。登壇したテスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は、ハンドルやアクセルペダルがない高度な自動運転タクシーとして実用化するとし、価格は3万ドル(約450万円)未満となる見通しを示した。 25年にカリフォルニア州などで、運転手が不要な高度運転支援システムを実用化するとも強調。もっとも自動運転を巡ってマスク氏が示す日程は、これまで何度も変更されているほか、10日の発言内容は「詳細が乏しかった」(ロイター通信)ため成長の柱として期待していた投資家の失望売りにつながったようだ。