芸術の秋に!上白石萌音が選ぶ「クラシック音楽」MY BEST 3とは?
クラシック音楽に魅了された各界の著名人に聞いた「MY BEST 3」を発表! 今回は俳優、歌手 上白石萌音さんのお気に入りのナンバーをご紹介。 【写真】ツウが選ぶ「クラシック音楽」MY BEST 3 ◇教えてくれたのは 俳優、歌手 上白石萌音 ドラマ「カムカムエヴリバディ」、舞台『千と千尋の神隠し』など多数出演。歌手としては2024年12月から全国ツアーを予定。
① 「口笛吹きと犬」 アーサー・プライヤー
【収録盤】 アーサー・プライヤーが、自らトロンボーンを演奏した「口笛吹きと犬」を収録。演奏:アーサー・プライヤー(トロンボーン)、アーサー・プライヤーズバンド『The Whistlerand His Dog』(Entertain Me Europ)
② 「くるみ割り人形」 チャイコフスキー
【収録盤】 2枚組み。指揮:サイモン・ラトル、演奏:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、リベラ(合唱)『Tchaikovsky:The Nutcracker /チャイコフスキー:バレエ音楽「くるみ割り人形」』(ワーナーミュージック)
③ 「水の戯れ」 ラヴェル
【収録盤】 ラヴェル「水の戯れ」やリスト「愛の夢」、ショパン「子守唄」など全8曲のディスク1と、辻井伸行オリジナル5曲を収録したディスク2がセットになった2枚組み。演奏:辻井伸行『debut』(avex-CLASSICS)
言葉がないからこそ思い描ける、珠玉の情景
「基本的に言葉は好きなのですが、時折、言葉なしでゆっくりと音楽に浸りたいことも。そんなときは旋律や音色だけで語られるクラシック音楽を欲してしまいます。中でも、童心に返れるのがアーサー・プライヤーの『口笛吹きと犬』。幼い頃に家や車の中で流れていた一曲で、弾むような口笛とメロディから嬉しそうな犬の姿が思い浮かびます。またクラシックバレエを習っていたのでチャイコフスキーの『くるみ割り人形』も大好き。長尺なので踊り手には過酷ですが、群舞が特徴の雪の精と呼ばれる場面では情景がどんどんと変化し、聴きどころが満載です。映画『羊と鋼の森』に出演したときに出合ったラヴェル『水の戯れ』は、雫のきらめきがやがて激しい流れとなり、そして穏やかなせせらぎに返るというまるでドラマのような展開。ここまで音楽で自然を表現できるのかと、聴くたびに感動します」 取材・原文/池田旭香 ※BAILA2024年10月号掲載