大阪府・吉村知事が定例会見9月9日(全文2)失業者対策に重きを置いた補正予算
財政規模が1兆円を超えることへの受け止めを
読売新聞:もう1点だけ。今回の10号補正も含めて、緊急対策の財政規模というのは現時点で1兆円を超えることになったんですけども、それについての受け止めをお願いします。 吉村:やはりこのコロナというのは未知のウイルスということで、第1波、第2波を経験して、だいぶ経験値が上がってきましたけども、感染して場合によっては40万人死ぬんじゃないかともいわれたような、まさに国家的危機から始まった状況ですので、その中でやっぱり今までとは違う、取りうる策をどんどん取っていくと。感染症対策もやりながら、なんとか民間の事業者の皆さんも支えるということを、スピード感を持ってやってくると、やるべきだという考えで進めてきました。 ですので補正予算も10号という、普通はなかなかないような数の補正予算、この時期にしてね、第10号の補正予算になっていますし、金額も1兆円を超えるという、こんな補正予算なんかなかなか普通はないわけですけども、最後の年末、年度が変わるときの調整する、あの補正予算はちょっと別に置いて、事業としての補正予算として1兆円を超えるというのはなかなかないわけで、これをある意味まったく未知のウイルスとの戦いの中で、前例にとらわれず必要なことをどんどん対策を打ってきた。その結果が、ある意味1兆円の大型の予算につながっていると思います。 読売新聞:ありがとうございます。 司会:次のご質問をお願いします。
1.8万人雇用創出の数字の根拠は
日本経済新聞:日経新聞の奥山です。失業者対策の中で、1.8万人の雇用創出の、この数字の根拠を教えてください。 吉村:次の。ああ、これですよね。ちょっとさかのぼってもらって、1個前へいってもらって。まず失業者がどのぐらい増えるのかという、そこから逆算していっています。これは確実にそうなるというわけじゃありませんが、これをいかに国家を挙げて減らしていくかが重要だと思っています。ですので、ある意味雇用に対する基金であったり、さまざま、これから国も対策を取られると思いますし、全国の自治体、知事会からもかなり声はどんどんこれからさらに上がってくると思いますが、これをなんとか減らしていかなきゃいけない。 けども、今の数字を前提にしたらどうなるかというシミュレーションです。今年の1月から3月の平均の失業者が約13.5万人で、それがどのぐらい増えているのかというのを当てはめていけば、だいたい4月以降は毎年5000人ぐらい増えてくるんじゃないかというふうに、純粋に単純、本当に大枠の単純計算をしたらそうなると。 そうすると、令和3年の11月、今から1年ちょっとでだいたい10万人ぐらい失業者が増えるんじゃないか。つまり今の増加ペースで何も対策を取らなければ10万人ぐらい失業者が、大阪だけで増えるはずだと。じゃあその10万人をどうやって雇用の穴埋めをするかっていうのを考えたときに、ハローワークとか、いわゆる民間の支援っていうのがこれまでどのぐらい、リーマンショックのときに、どのくらい就職支援をして実際に雇用を埋め込めたかっていうことを計算したら、だいたいハローワークとかが4万5000人。民間の団体で3万人。7万5000人ぐらいを埋めることができたと。そうすると、そこで約2.5万人ぐらいが、今の制度を前提にしたらあぶれちゃうと。じゃあこの2.5万人どうするのっていうが出発点です。 ではその2.5万人のうちOSAKAしごとフィールド、これはすでにやっている事業を、これを拡充してどのくらいいけるかっていうので約3000人の予算を組みましたけど、5000人ぐらいいくだろうと。で、残った数字としたら先ほどの約2万人。次いってもらっていいですかね。約1万8000人ですけども、この雇用を生み出さなきゃいけない。約2万人の雇用を生み出さなきゃいけないと。次のやつですかね。次のやついいですか。3000人足して、それで約2万ですけども。この1万8000人というのをこちらで生み出さなきゃ、数が合わない。だからこれをなんとか新しい仕組みで生み出していこうよと、そういうことです。 【書き起こし】大阪府・吉村知事が定例会見9月9日 全文3に続く