大阪府・吉村知事が定例会見9月9日(全文2)失業者対策に重きを置いた補正予算
特に何に重きを置いた補正予算なのか
読売新聞:読売新聞の太田です。今回発表しました補正予算全体に対する知事のご所感と、幾つか個別の政策を説明されましたけども、全体を通じて今回は特に何に重きを置いた補正予算といえるのか、お願いします。 吉村:失業者対策、これが一番だというふうに思っています。やはり失業者を1人でも減らすということに重きを置いた予算だと思ってもらっていいかと思います。それと、あえてもう1つ言ってもいいよということであれば、やっぱりインフルエンザワクチンの高齢者の無料接種。大きくはこの2つだろうと思っています。 なんで最初に雇用対策というのを挙げたかというと、これは大阪だけの問題ではなくて、全国的な課題だと思います。今はどうしても感染症を抑えるということ、感染症の数とかそういうところに目が行ったりするんですけども、一方で経済がものすごく痛んでると。これまでの間はなんとか融資とか、あるいは雇用調整助成金等々で失業者がぐっと増えるのは抑え込んできましたけども、そもそも雇用調整助成金も9月末で切れるっていう話でしたが、12月に延びました。 いずれにしてもそれはいつか切れるわけで、そうなってくるとやはり失業者対策と。1人でも失業者を少なくするというのを、全国挙げて僕はする必要があると思っています。それをぜひ大阪を皮切りに、まず問題提起も含めて予算の計上をして、そして大阪府民の皆さんの失業者を1人でも減らすということをやっていきたい。それが大きな問題意識です。ですのでそういう予算組みをしたということです。
民間の力を借りて雇用需要を掘り起こす
これも、今まで民間の人材サービス会社はある意味有料でやっているわけですから。大阪府とかハローワークというのは無償でやるというのは当たり前なので、民間とはまったく住む世界が違うというので交わることはありませんでしたが、今回そうも言ってられないので、民間が持ってるノウハウなんかもちょっと公共のために出してくれということをお願いをして、一方でこのコロナの状況によってある意味売り上げがいいというか、好調なジャンルの事業者というのもたくさんいるわけで。雇用を新しく創出する、掘り起こす力があるのはやっぱり民間ですので、その民間の力を借りてどんどん雇用の需要を掘り起こしていくと。そしてマッチングしていくことによって1人でも失業者を少なくするということにちょっと力を入れていきたいと思っていますし、その時期だろうというふうに思っています。 いずれにしても失業者対策でもそうですし、雇用調整助成金もそうですけど、融資なんかもそうですけど、やっぱりこれは一時的な対策だと思います。なので、本来でいくと消費が戻らないと、社会経済を元に戻さないと、最終的にはやっぱりどれもその時点、時点での対策であっても持続可能な対策ではないので、融資なんかも含めて。やっぱり社会経済をコロナ禍にあっても動かしていく。そして失業者を1人でも減らすということが、今、新しい、そういうタイミングに入ってきているんじゃないかなと思います。