北陸 いよいよ梅雨入りへ 短期集中の大雨 梅雨の晴れ間は急な暑さ 熱中症に警戒
夏の高気圧は徐々に北への張り出しを強め、今週末以降は気象庁から北陸地方での梅雨入りの速報発表がありそうです。近年は短時間強雨の頻度が増加。線状降水帯が、2023年7月中旬には石川・富山、2022年には梅雨明けの速報発表後の8月初めに福井・新潟で発生、大雨災害はいつどこで発生してもおかしくない状況となっています。23日(日)頃は、梅雨入り早々に最盛期に匹敵するような警報級の大雨もありそうです。気象情報にはいつも以上に気を配り、万一の際は、過去の常識を捨てて早めの避難行動・命を守る行動をして下さい。
自宅周辺+通勤・通学路、学校・職場周辺などの危険箇所も事前に把握
まずは、自宅周辺の側溝などを掃除して排水が問題なく行えるようにしておきましょう。 次に、ハザードマップや万一の際の避難場所を予め確認しておきましょう。ハザードマップは、自宅周辺で浸水(河川浸水・高潮浸水など)の可能性がある場所や、土砂災害(崖崩れ・土石流・地すべりなど)の危険性の高い場所を把握することができます。内容は随時アップグレードされていますので、ご家族や隣近所の方々と定期的に見直しましょう。 また、通勤・通学の途中経路、職場・学校周辺についても、危険箇所を事前に確認しておきましょう。自動車通勤でアンダーパスや川沿いの道路を通行している人は、予めう回路を複数想定しておくと安心です。雨の降り方によっては、初めからう回路を走行する等の柔軟な対応をするようにしましょう。通信が途絶えることも有りますので、万一の際、家族とどこで落ち合うかも決めておくと安心です。
高い日本海の海水温で大雨リスク増 日本海から陸地に停滞する前線に注意
大気に加えて日本近海の海面水温も上昇しています。図の左上は2023年までのおよそ100年間にわたる海域平均海面水温(年平均)の上昇率を表したもので、平均では+1.28℃/100年となっています。この上昇率は、世界全体で平均した海面水温の上昇率(+0.61℃/100年)の2倍を超えるペースとなっています。 海域別に見ると、日本海中部の+1.94度が突出しており、次いで釧路沖の+1.66度、日本海南西部の+1.51度となり、日本海の上昇率が高くなっています。 更に、図の右下は直近の6月18日の日本近海の海面水温平年差を表しています。日本の東の三陸沖から北緯40度以北で平年より5度前後とかなり高くなっていますが、日本海でも3度前後平年より高くなっています。南からの強い暖湿気に日本海からの水蒸気の供給も追加されれば、雨雲は更に発達しやすくなることが予想されます。 線状降水帯が、2023年7月中旬には石川・富山、2022年8月初めには福井・新潟で発生し、大雨被害が発生しました。これからは、梅雨入り後、即最盛期の大雨になる所もありそうです。万全の備えを急いで下さい。