北陸 いよいよ梅雨入りへ 短期集中の大雨 梅雨の晴れ間は急な暑さ 熱中症に警戒
梅雨の時期は「降水有無的中率」が最も低い 最新予報をこまめにチェック
この時期の天気に大きな影響を与える梅雨前線の南北位置の予想は難しくなっています。 図は、気象庁から毎日11時に発表される、週間天気予報の3日目から7日目までの降水有無の的中率を示したもので、赤の線は北陸地方、緑の線は全国平均を示しています。ともに、6月~8月の夏の期間を含むこの時期が、的中率が最も低くなっていることがお分かりいただけるでしょう。これはこの時期の天気を大きく左右する梅雨前線の南北位置を予想するのが難しいことに他なりません。 前日に雨予報でも、当日に予想以上に晴れ間が広がり嬉しい誤算となることもありますが、このような場合、最高気温は前日の予想以上に大きく上がり、体温調節が難しくなることもありそうです。また、逆のケースもおこり得ます。 また、同じ雨予報でも、前線の位置次第で雨量が大きく変わることもあるのです。ですから、この時期はいつも以上にこまめに最新の天気予報をチェックするように心掛けて下さい。 当サイトでは、各自治体の三日先までの1時間毎の天気や気温・風向風速・降水量などの予測情報等もご覧頂けます。お出かけ前の参考になさって下さい。
梅雨の晴れ間は気温急上昇 熱中症救急搬送者の急増に注意
この時期は、雨の降り方が小康状態となって梅雨の晴れ間になると、日差しは強く、上空には暖かい空気が流れ込んでいるため、あっと言う間に気温が上昇します。最高気温30度以上の真夏日や場合によっては35度以上の猛暑日となり、前日の最高気温との気温差が大きくなると、熱中症リスクが急激に高まることがあります。 梅雨の晴れ間に屋外で散歩や軽く汗をかく程度の運動をすることはおすすめですが、こまめに水分をとりながら、無理をしないように行いましょう。
食中毒に注意 洗浄・殺菌 温度管理 加熱処理の徹底
夏場(6月~8月)を中心としたこの時期は、細菌がもたらす食中毒が多く発生します。 図は、細菌が原因の食中毒で2019年~2023までの全国月別の発生件数となります。6月から急激に増えて10月頃にかけて高止まりの傾向が続いています。 厚生労働省によると、細菌による食中毒を予防するためには、次の3つが原則となるそうで、 ①細菌を食べ物に「つけない」・・・・・コロナ禍の経験から多くの人は既に手洗いは習慣化していると思われます。引き続き手洗いの徹底の継続をお願いします。 ②食べ物に付着した細菌を「増やさない」・・・・・食材や食品を購入したら寄り道をせずまっすぐに帰りましょう。商品に保存温度が記載されている場合はその品温を保つように努めましょう。特に、チルド食品や飲料は、外観からは中味の品質の劣化が分かりにくい場合がありますので、十分な注意が必要です。 ③食べ物や調理器具に付着した細菌を「やっつける」・・・・・加熱は十分に行い、電子レンジを使う場合は、均一に加熱されるように。ちょっと「味が変」だと感じた時は思いきって捨てましょう。 これらを意識して、食の安全を確保しながら、十分な栄養を摂って夏を乗り切るようにしていきましょう。
日本気象協会 北陸支店 河原 毅