空席目立つ…。Jリーグ収容率ランキング59位。スタジアム問題の解決は急務…。本拠地でできない試合もしばしば
2024シーズンの明治安田生命Jリーグは全日程を終えた。スタジアムの盛り上がりを知る上で観客動員数は重要な指標だが、収容可能人数に対してどのくらい埋まったかというのも大事だ。スタジアムを満員にしたのはどのクラブか。今回は、2024シーズンにおけるJ1からJ3までの各クラブのリーグ戦収容率を計算。スタジアムを熱気で満たしたクラブを、ランキング形式で順位ごとに紹介する。
59位:FC大阪 本拠地:東大阪市花園ラグビー場(26,443人収容) その他ホーム開催地:和歌山県立紀三井寺公園陸上競技場(19,200人収容) その他ホーム開催地:たけびしスタジアム京都(20,588人収容) 平均入場者数:2,470人 平均収容率:9.8% 2023年にJFLからJ3に参入し、Jリーグで2度目のシーズンを終えたFC大阪は、平均収容率9.8%を記録した。 2024シーズンはJ2昇格プレーオフに進出するなど、躍進の一年となったFC大阪。そんな同クラブの本拠地「東大阪市花園ラグビー場」で最も観客を動員した試合は、第15節の奈良クラブ戦だ。この試合では6,459人を動員し、24%の収容率を記録した。2023シーズンの最高収容率が17.2%(4,555人収容)だったことを考えると、確実に成長の跡が見られる。 こう見ると、2023シーズンから2024シーズンにかけては成績でも観客動員の面でも向上しているように思えるが、シーズン平均観客動員は300人ほど減少している。 これは使用したスタジアムが関係している可能性があり、2024シーズンは、たけびしスタジアム京都(京都府)や紀三井寺公園陸上競技場(和歌山県)など、大阪府外での試合も行われたことで、観客動員が落ち込んでしまったのかもしれない。 特にたけびしスタジアム京都で行われた2試合はどちらも1,000人以下となってしまい、ツエーゲン金沢との試合では766人しか動員することができなかった。スタジアム問題は、FC大阪にとって目下の悩みとなるだろう。
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