『光る君へ』<最後の5分間>の考察止まらず。なぜ鳥籠が崩れた?なぜ乙丸・いとの呼び方が「お方様」から「姫様」に?視聴者「2回目の視聴で気づいたが…」「実はまひろも…」
◆視聴者の反応 『光る君へ』のラスト5分。年老いた乙丸といと達とのやりとりの様子がどこか寂しく、そして物語の終わりを強く感じさせました。一方、一度見ただけでは分からないような展開も含まれていたこともあり、考察が今も視聴者の間で続いています。 例えばネットでは「きぬがこの世を去り、一人になった乙丸が、昔の誓いを愚直に守って、まひろのもとで人生を全うしようとする気持ちを察したら、涙なしでは見ていられなくなった」「2回目の視聴で気づいたが、いとだけではなく、乙丸まで<姫様>に呼び方が戻っているのは、認知症が始まっていることを匂わせているのでは…」「まひろを縛ってきた鳥籠(社会常識、しきたり、法、人の縁)は、実は当に壊れていて、彼女をここに縛りつけていたのは、己の心の有り様だった…というオチが秀逸」「あの鳥籠が朽ち果てた時、実はまひろも逝ったんじゃないか。旅は『いつまでも続いてほしいと願う』私たちだけが見た幻なんじゃないかな」といった声が見られていますが、謎が多いラストへの考察はまだまだ続きそうです。 大河ドラマ「光る君へ」の主人公は平安時代に、千年の時を超えるベストセラー『源氏物語』を書き上げた女性である紫式部。 彼女は藤原道長への思い、そして秘めた情熱とたぐいまれな想像力で、光源氏=光る君のストーリーを紡いでゆく。変わりゆく世を、変わらぬ愛を胸に懸命に生きた女性の物語。 脚本は大石静さんが担当しています。
「婦人公論.jp」編集部
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