1970年大阪万博の思い出の品、まだ持ってますか 京都の資料館、グッズや印刷物を市民から募集
大阪・関西万博の来年4月開幕を前に、1970年に開催された大阪万博の写真やグッズを、京都府の城陽市歴史民俗資料館(同市寺田)が市民から募っている。1月25日から展示する予定で「家族で万博に行った人も多いはず。思い出の品で当時を伝えたい」と話している。 大阪万博は「人類の進歩と調和」をテーマに開かれた。海外76カ国が参加し、6400万人が入場した。アメリカ館が「月の石」を展示するなど各国、各企業のパビリオンが話題を集めた。 企画展は、55年を経て大阪で再び万博が開かれることから開催する。会場で当時撮影した写真のほか、パビリオンなど会場の内外で配布、販売されたグッズ、印刷物を募集している。 資料館は約100件を所蔵しているほか、市民からもすでに100件以上寄せられている。パンフレットだけを見ても、デザイン性豊かなフランス館、社会主義を宣伝するソ連館など多彩だ。会場ではぐれた時に備えて親と子がそれぞれ持つ「迷い子ワッペン」、「空中ビュッフェ」入場券、「人間洗濯機」を紹介するしおりなど変わり種もある。記念切手やチケットはすでに多く寄せられている。 資料館で1月25日~3月20日に開催する企画展「ちょっと昔の暮らしと風景」で展示する。「特に写真を探している。70年代に描かれた明るい未来へのわくわく感を楽しんでもらえれば」と話している。 写真やグッズの展示希望者は1月12日までに資料館0774(55)7611(12月28日~1月4日、6日は休館)へ。持参のみ受け付ける。