新型迎撃ミサイルの日米共同開発 三菱重工と560億円で契約
防衛省は1日、日本と米国が共同開発する極超音速兵器を迎撃するための新型ミサイル「滑空段階迎撃用誘導弾」(GPI)を巡り、日本側が分担する部位の設計・製造について三菱重工業と契約を結んだと発表した。契約額は560億4500万円で、納期は令和11(2029)年3月。 【写真】新型イージス艦「まや」から発射される新型迎撃ミサイル「SM3ブロック2A」 GPIは、北朝鮮や中国、ロシアが開発を進めている極超音速で滑空し、複雑な軌道を取る兵器に対し、滑空段階で迎撃する。2030年代半ばの開発完了を目指している。 防衛省と米国防総省は9月、開発コンセプトに米ノースロップ・グラマン社の計画案を採用することで合意。ミサイルは3段式で、日本側は2段目のロケットモーターや3段目の姿勢制御装置、キルビークルと呼ばれる弾頭部分のロケットモーターや操舵装置などを担う。 迎撃ミサイルの日米共同開発は、改良型迎撃ミサイル「SM3ブロック2A」以来で2例目。