VW労使交渉、組合が15億ユーロ節減案 工場閉鎖撤回が条件
[ベルリン/ウォルフスブルク 20日 ロイター] - 独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)のコスト削減措置を巡る労使交渉で、産業別労働組合IGメタルと労働評議会は20日、15億ユーロ(15億8000万ドル)相当のコスト節減案を提示した。VWが工場閉鎖計画を取り下げることなどを条件としている。 21日には3回目の労使交渉が予定されている。IGメタルの交渉担当責任者、トルステン・グローガー氏は、VWが工場閉鎖を主張し続ければ深刻な労使闘争に発展すると警告。VWの国内工場の多くが12月からストライキに入る可能性がある。 VWは経営立て直しの一環で10%の賃下げ、国内工場の閉鎖を計画している。 ロイターが閲覧したVWのメモで、同社の人事担当役員は組合側の提案を歓迎するものの、工場閉鎖の可能性はなお排除できないと述べた。 メモは「21日の交渉で詳しく意見交換し、提案の評価を行う」としている。