「本当にボーンヘッドで、その選手を使っている僕の責任」 ソフトバンク松山2軍監督、ルーキー廣瀨隆太を3回表で交代
◆ウエスタン・リーグ ソフトバンク0―4広島(7日、タマスタ筑後) ソフトバンクは守備で精彩を欠いた。 ■ギータ打撃練習に超豪華メンバーが集結【動画】 広島の初回1死一塁。3番田村俊介の打球は三ゴロだったが、二塁手・廣瀨隆太のベースカバーが遅れたことで三塁手の井上朋也は一塁に送球するしかなく、併殺を取ることができなかった。その後、先発の木村大成が連打を浴びて2失点した。 記録上失策ではないが、松山秀明2軍監督は「チームに迷惑をかけたプレーの一つ」と語気を強めた。そして「(廣瀨隆太は)『アウトカウントを間違った』と。チームとして本当にボーンヘッドで、その選手を使っている僕の責任」とも強調。「木村(大)にとってはチャンスの場所。あそこでアウトを取っていれば、もうちょっと落ち着いたかもしれない」と、5月4日の中日戦(ナゴヤ)以来、今季2度目の2軍戦だった木村大をおもんぱかった。 廣瀨は三回の守備からベンチに退き、三森大貴と交代した。 この日、チームは4失策。5回には一塁手の吉田賢吾がファンブルなど1イニングで2失策すると、この回にはジーター・ダウンズも送球ミスを犯した。8回には井上朋也がファンブル。「それが彼らの(今の)能力。たまたまうまい選手がやった訳ではない。自分たちが上に(1軍に)行くために、克服していかないと。野球は打つだけじゃないので、そういうところをしっかりやっていくしかない」と諭した。 松山2軍監督は「もう一回初心に返って2月1日にどういう気持ちでユニホームを着てきたのか、というところ。あとは、1軍から落ちた時に悔しい思いをした訳だから、それが続かないと。その思いが消えるようじゃ、次に1軍に行くことが遠ざかっていく。いい経験をさせてもらっているのに、その経験が今の彼らにとっては身についてないように見えてしまう。もったいないけど」と語った。 試合前まで1位だったが、2位の中日が勝ったため、首位が入れ替わった。「個人、個人が頑張ってきた成績が今の位置にいるだけ。1軍のように優勝するという目的でいる訳ではない」としながらも「でも、チャンスなので、せっかくこういう(首位争いで)野球ができるんだから、その中で、いい緊張感の中で、選手たちが伸びてくれればいい」とうなずいた。(浜口妙華) 【#OTTOホークスファーム情報】
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