会心の勝利に笑顔がこぼれるホベルト・サトシ・ソウザ(右)

　大みそかの総合格闘技イベント「RIZIN．49」（さいたまスーパーアリーナ）で、RIZINライト級王者ホベルト・サトシ・ソウザ（35＝ブラジル）が、前RIZINフェザー級王者ヴガール・ケラモフ（32＝アゼルバイジャン）を迎えてのV4戦を行い、1ラウンド4分45秒、三角絞めで一本勝ちした。 【写真】ケラモフをアリ地獄のように三角締めでとらえるサトシ・ソウザ 　圧巻の勝利だ。開始早々、慎重に距離を取りつつローキックやパンチを交錯させると、サトシはテークダウンを狙ってタックルを敢行。最初のタックルは立ち上がられたが、再び倒してマウントポジションを奪った。しかし、これはケラモフから巧みに逃げられ、さらに立ち上がりながら足をすくわれて上下を入れ替えられてしまった。 　だがその瞬間、サトシは倒されながら脚で相手を挟んでクローズドガードで捕まえ、下からの攻撃を狙う。これを嫌がったケラモフが立ち上がり、距離を取ってからパウンドを放ってきたところで、その手首を捕まえて三角絞めで捕獲。逃げようとするケラモフの後頭部をしっかり手で捕まえながら絞めあげる。最後は残り15秒でタップを奪って、サトシが一本勝ちした。 　詰め将棋のようにケラモフを追い込んで一本勝ちしたサトシは「RIZINライト級王者ホベルト・サトシ・ソウザです。イエス様、本当にありがとう。今年、本当に素晴らしいの年。そして、ヴガールありがとう。すごい強いから」と興奮しながら喜びを全身で表現した。 　続けて「来年も頑張ります。このベルト、ずっと日本のものにするから。本当に強くなります」と、さらなる長期政権を誓った。