パリ五輪女子サッカーでスキャンダル!ドローンで練習盗撮の“スパイ行為”をしたカナダが勝っちゃった?!
さらに同紙は、東京五輪でもプレーしたDFヴァネッサ・ジル(28)のコメントも伝えたうえで、五輪連覇に挑むカナダの「戦意が萎えている」と伝えている。 「大きな大会を目前に控えたなかでのこのような状況は、理想的ではないのは明らかだ。でも、結局のところ、私たちはみんなプロ。お互いに助け合うしかない」 しかし、スパイ行為を巡る激震はさらに続いた。 東京五輪準決勝で4度の優勝を誇るアメリカ女子代表を撃破。勢いに乗ってスウェーデン女子代表との決勝も制した手腕が認められる形で、2027年の次回女子W杯までの契約延長が決まっているプリーストマン監督がNZ戦の指揮を執らず、ベンチ入りするコーチングスタッフからも外れるとCOCが前日24日に発表したのだ。 米紙の『NEW YORK POST』は、カナダチームが起こしたスキャンダルを「スパイゲート疑惑がパリ五輪を揺るがす」と報じたうえで、自らはスパイ行為にまったく関与していないと強調する女性指揮官のコメントを伝えている。 「チームを代表して、何よりもNZ代表の選たちとスタッフに謝罪したい。これ(スパイ行為)は私たちのチームが掲げる価値観を代表するものではありません。しかし、チームの行動における最終的な責任は私にあります。説明責任を果たす精神から、私は両チームの利益を念頭に置いて、この試合のスポーツマンシップが守られているとすべての人々が感じられるように、このような(辞退という)判断を下しました」 もっとも、問題は五輪だけにとどまらない。サッカー界を統括するFIFAも25日に声明を出し、そのなかでロンバルディ氏、マンダー氏、さらにプリーストマン監督への調査を開始し、数日以内に懲罰委員会で審議に入ると発表した。 もう一人のアシスタントコーチ、アンディ・スペンス氏が指揮を執ったNZ戦は、前半13分に先制されながらも同アディショナルタイム、後半34分のゴールでカナダが逆転勝ちした。何とか白星発進したものの、4大会連続の五輪メダル、さらにアメリカに次ぐ史上2カ国目の連覇を目指すカナダの激震はまだまだ収束しそうにない。