渋谷で「餃子犬」がお座り中、宇都宮の魅力PR…11月末まで像設置
宇都宮市など3団体でつくる「宇都宮ブランディングアライアンス」は、東京・JR渋谷駅中央改札内に今月末まで、宇都宮の魅力をPRするキャラクター「餃子犬じゅうべえ」の像を設置している。現地の好評ぶりに、市は「12月以降も効果的に活用していきたい」と手応えを感じている。(木村彩乃)
市ブランド戦略事業の一環として、市、宇都宮商工会議所、宇都宮観光コンベンション協会の3団体で設立された「宇都宮ブランディングアライアンス」が企画したもの。広告やメディアを通じ、移住・定住のプロモーションを展開してきた。
市都市ブランド戦略課の担当者によると、じゅうべえはギョーザの焼け頃を教えてくれる鋭い耳と鼻を持ち、「鉄板だな」「やけるね~」が口癖で、犬がギョーザの着ぐるみを着ているという設定だ。担当者は「かわいい見た目でありながら、おじさんぽい口癖でギャップをつくった」とこだわりを明かす。
じゅうべえの後ろには、高さ2・9メートル、横4・5メートルのボードが設置されている。ボードには「宇都宮で待ってるワン!」の言葉とともに、ギョーザやLRT「ライトライン」、大谷資料館などの写真が載っており、宇都宮の魅力をアピールしている。
今月上旬、じゅうべえの像の前では、帰宅中の会社員など多くの人々が立ち止まって見入ったり、スマートフォンで撮影をしたりしていた。
「初めて見た」「ギョーザが食べたくなった」などの声が上がり、外国人がカメラを向ける場面も。神奈川県横須賀市の会社員男性(44)は「今後、宇都宮を旅行先の一つに考えてみたい」と話していた。
展示は11月30日までだが、市は今後、じゅうべえを来訪者が多い市内のスポットに設置する方向で検討しているという。「宇都宮の魅力を伝えていく『看板犬』になってくれれば」と期待を寄せている。