3代目アテンザ 14代目クラウンロイヤル&アスリート 3代目プリウス…… セダン離れのなかそれでも売れたクルマたちの「売れた理由」
ヒット車にはもちろん「売れているだけの理由」があるはず。当企画では、ヒットを飛ばしているモデルをとりあげ、そのクルマの魅力の部分も含め、なぜ売れているのかを検証していくバイヤーズガイド!そのクルマの"魅力のツボ"がわかってくる!(本稿は「ベストカー」2013年7月10日号に掲載した記事の再録版となります) 【画像ギャラリー】3代目アテンザ 14代目クラウンロイヤル&アスリート 3代目プリウス…… セダン離れのなかでそれでも売れたクルマたちの「売れた理由」(4枚) 文:渡辺陽一郎、斉藤 聡、国沢光宏
■プリウスをはじめ注目の新型クラウンが好調!2013年セダン概況
セダンの売れゆきは伸び悩み、今や販売ランキングの上位に入るのはプリウス(正確には5ドアハッチバックだが)、クラウン、カローラアクシオ程度。このうち、プリウスは一時的にαの比率が増えたが、今はセダンが約58%と挽回傾向。 2位は8000台前後のクラウン。フロントマスクとの相性からロイヤルよりもアスリートが少し多く、ハイブリッドが圧倒的。2.5L、V6と比べて装備差を補正した実質価格差は約50万円だが、減税額の違いで負担額の違いは28万円に減る。4万km弱で差額が埋まり、ハイブリッドが人気を集めた。 この2車は代替え需要が多く、プリウスはトヨタ全店の4900店舗が扱う。売れゆきが伸びるのも納得だが、堅実に頑張るのがアテンザ。新車効果も薄れてセダンだけなら1000台程度だが、クリーンディーゼルはクルマ好きに人気を得た。 クラウンを含め、今はセダンも走る楽しさや質感だけでは売れない。高効率なメカニズムが重要で、欧州のセダンに入り込む余地を与えてしまった。(TEXT/渡辺陽一郎)
■マツダ 3代目アテンザ(250万~340万円)
まずは、やはりディーゼルエンジン、SKYACTIV Dの存在を抜きには語れないだろう。 ディーゼルエンジンを低圧縮化することで、すばらしく滑らかで軽い吹け上がりのディーゼルエンジンが完成。ターボとの組み合わせで42.8kgmの最大トルクをわずか2000回転で発揮。力強く速いエンジンに仕上がっている。しかも燃費はJC08モードで20.0km/L、MTなら22.4km/L。 そしてクルマの出来がまたすばらしくいい。ボディがカッチリしていて、操縦性がいい。走らせていて気持ちいい。しかもスタイル抜群。(TEXT/斉藤 聡) ●オーナーズVoice(広島・Tさん) ・ハイブリッド車と戦えるほどの低燃費 ・エンジンは静かで、かつハイパワー ●人気グレード ・1位…XD(35.5%) ・2位…XD L パッケージ(33.21%) ・3位…20S(16.6%) ●人気オプション ・1位…ディスチャージ・パッケージ(7万3500円) ・2位…225/45R19 92Wタイヤ&19×7 1/2インチアルミホイール(5万2500円) ・3位…セーフティ・パッケージ(7万3500円) ●販売台数(2013年1~4月)…4477台