次の“台風の卵”に?日本の南の海上には「新たな熱帯低気圧」発生予想 日本列島へ近づく可能性は 台湾付近の台風18号は熱帯低気圧に変わる 気象庁&欧米の予想比較【9日(水)までの雨・風シミュレーション】
■一時は“猛烈な勢力”台風18号 台湾周辺に長く停滞して熱帯低気圧に 4日9時、気象庁は台風18号が台湾付近で熱帯低気圧に変わったと発表しました。一時は“猛烈な勢力”まで発達した台風18号ですが、ここ数日間は台湾周辺で動きが非常にゆっくりとなり、台湾に接近・上陸後は急速に勢力が弱くなりました。 【画像で詳しく確認】日本の南の海上で新たな熱帯低気圧発生予想 欧米期間の予想は 9日(水)までの雨・風シミュレーション 台風のエネルギー源は海からの潜熱ですが、動きが遅く同じような海域にいたことで海がかきまぜられたことで、潜熱の供給が少なくなっていましたが、さらに台湾に上陸後は地形の影響も大きく受けて急速に弱まりました。 台湾は九州とほぼ同じ面積があり、プレート境界に位置して南北に標高の高い山脈が走っています。 最も高い山は富士山よりも標高が高く4,000メートルに迫ります。上陸前に非常に強い勢力であっても、動きが非常にゆっくりで長い時間にわたって台湾付近にとどまっていると、エネルギーの供給が少なくなる上に、地形の摩擦の影響や高い山脈の存在で上空の風のバランスを大きく崩されるなどするため、急速に勢力は衰えました。 ■次の“台風の卵”に?日本の南の海上で「新たな熱帯低気圧」発生も 一方、日本の南の海上に目を向けると、まだいくつか雲がまとまっているエリアがあります。 このうちマリアナ諸島の周辺にある雲のまとまりについて、気象庁は6日朝の予想天気図では低圧部を予想しています。 アメリカ海洋大気庁(NOAA) アメリカ海洋大気庁はアンサンブル予報の結果について発表しています。「アンサンブル予報」は、数値予報の計算に使う最初の値をわずかに変えたものを複数計算して、その平均やばらつきの程度といった統計的な情報を用いて進路を確率的に予想するものです。 マリアナ諸島付近の雲域について「99W」としてアンサンブル予想結果を公表しています。現時点の予想では北上する予想ですが、日本列島に接近する可能性を示すデータはありません。 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)