辻希美「悩んだことも多かった……子どもたちと過ごせる時間がなによりも大切だと感じた一年」
モーニング娘。のメンバーとしてデビューし、現在は高校生の長女、中学生の長男と小学生の次男、5歳の三男の、4人の子の母となった辻希美さん。日々、育児のかたわら芸能活動を続けています。そんな辻さんの連載「大好きな人と結婚しよう」、今回のテーマは、〈子どもたちの成長2023〉です。 【写真を見る】ママはアイドル…! ハロプロ25周年コンサートでの辻ちゃんを振り返る! 母として誰よりも近くで子どもたちに寄り添ってきた1年間を振り返り、お子さんたちの成長や変化、今思うことをたっぷり語っていただきました。
爆速で走り抜けた2023年。子育ての難しさと楽しさに100%全力で向き合いました
みなさん、年の瀬ですがいかがお過ごしですか? 気づけばクリスマスも終わり、今年も残すところあとわずかになりました。今年も本当にあっという間の一年でした。「一年が早く感じる」というセリフを毎年毎年、年末のお約束のように呟いている気がします。今年はそんな例年と比較してもさらに短く感じる一年でした。 そう感じる理由はいろいろあるのですが、とにかく春先までがハードでした。まず、長女の高校入試がありました。試験を受けたのは娘ですが、高校へ行っていない私にとって受験というものに触れるのは人生初。頼りない母だったと思いますが、できる限り全力でサポートしました。そんな長女の中学卒業と高校入学、長男の小学校卒業と中学入学がかぶった影響も大きいと思います。卒業式や入学式全4回あり、それぞれの準備でかなりドタバタしたことに加えて、高校生や中学生になると、今までのように一緒に旅行やお出かけに気軽に行けないのではないかと思い、予定を詰め込みまくったのです。そんなわけで、春休みあたりまではハードすぎるスケジュールとなっていました。 ……と前置きが長くなりましたが、衝撃の早さで過ぎていった2023年ラストとなる今回。今年一年、子どもに感じたことについてお話をさせていただきます。
母は「子どもたちがどこで誰と何をするのか」を知りたいだけなんです!
この連載でも、長男が思春期を抜け出しつつある…… 特有の親に対する態度に変化が見えはじめ、そろそろ卒業かな?と感じた胸の内をお話させてもらいました。ですが、そう簡単に100%元通りに戻ったというわけではなく、日によっては、距離を感じるときもあります。イライラ感を露わにしたかと思えば、そうかと思えば機嫌がよかったり。そこにどう向き合うか、どう対応するか、そのあたりをひたすら考えた一年だったように感じています。うまくいかなくて、しんどくなってしまうこともありました。 小学生ならストレートに怒ることができたことも、中学生になって少しステージが上がった今、どこまで怒っていいものなのかも迷いどころでした。遊びに行く範囲が広がり、親から見えない友人関係も生まれてきています。私は子どもの交友関係には理解があるほうだと思うのですが、「どこで誰と何をしているのか」ということだけは知りたいタイプ。逆にいえば、そこさえクリアしてくれれば快く送り出すのですが、今年の長男はそのやりとり自体が難しかった。門限を何時にするのか、寝る時間は何時を過ぎたら注意すべきなのか…… はじめての中学男子の子育ては迷いが尽きません。 この課題とは2024年も引き続き向き合わなければならない予感しかありません。長男は来年、中学2年生。こじらせやすい“魔の中2”といわれる時期に突入するわけです。今以上に……なんてことになったら恐ろしい。いやいや、未来を悲観しても仕方ないので、全力で来年もがんばります!