今後のトレンドは上質なステンレススチール! ショパールの新作に注目 深いグリーンのダイヤルも最高にオシャレ!!
スイスの森林を思わせるグリーンが美しい!
2020年春にスタートした世界最大級の時計見本市が「ウォッチズ&ワンダーズ」。開催5回目となる今年は、ジュネーブの会場に過去最多の54ブランドが集結した。各メゾンが“時計の祭典”でお披露目した入魂の看板モデル、数々の新作の中からエンジン時計委員の心を揺さぶったモデル8本を、熱いコメントとともにご紹介! 【写真4枚】深いグリーンが魅力のショパールの新作時計 詳細画像を見る ◆エンジン時計委員 高木教雄のイチオシ「ショパール L.U.C XPS フォレスト グリーン」 ケースにショパール独自の素材ルーセントスティールTMを用い、印象的なドーフィンフュゼ型の時針・分針とスモールセコンドによるクラシカルな3針ダイアルをスイスの森林を思わせるグリーンで美しく彩る。XPSシリーズの特徴を成す超薄型ケースの厚さはわずか7.2mmで、ショパールが誇る自社製ムーブメントL.U.C 96.12-Lを搭載。自動巻き。COSC認定クロノメーター、パワーリザーブ65時間。ケース直径40mm、30m防水。174万9000円。 ◆トータルバランスに優れたベストバイ! 2針+スモールセコンドのセクターダイヤルで、ノンデイト──はい、大好物です。ともすればレトロに偏り過ぎる組み合わせを、深いグリーンにダイアルを染めることでモダナイズしているのが巧み。ケース厚7.2mmという薄型であるのも、個人的な好みに合う。ジュネーブの会場で見せられた瞬間、思わず「好き!」と声を上げてしまった。薄型であってもドレッシィに過ぎず、適度なカジュアル感を併せ持たせているのは、絶妙な匙加減だといえよう。ラグスポでなくともスーツからカジュアルまで合わせられるオールマイティな1本が作れることを、ショパールは証明してみせた。金相場の高騰で、ゴールドウォッチが一層遠い存在になっている中、こうした上質なSSウォッチは、今後のトレンドになるかも。COSC認定を受けた自社製Cal.L.U.C 96.12-Lは、ジュネーブシールこそ取得していないが、仕上げは十二分に美しい。価格もかなり戦略的で、トータルバランスに優れたベストバイである。 文=高木教雄 (ENGINE2024年7月号)
ENGINE編集部
【関連記事】
- 前代未聞のシャネルの時計! 腕の上ではハサミを持ったマドモアゼル シャネルがお仕事中 世界限定100本、3872万円!!
- 道路から2mも下がった三方崖の“訳あり”敷地 外観からは想像できないまるで図書館のような必見の室内 美意識と創造性で難題に挑んだ建築家の自邸とは?
- 「これは欲しい!」1950年代の名作スピーカーが復活 ブラウンの伝説のプロダクト・デザイナー、ディーター・ラムスの作品からその哲学を知る
- 4.8カラット分のダイヤが文字盤一杯に散りばめられたタグ・ホイヤーの驚きの時計 リュウズにも1.3カラットのイエロー・ダイヤが!
- 著名な陶芸家がかつて住んだ朽ちかけた古民家をリノベーション 古道具屋のオーナー夫妻が暮らす思わずため息がもれる素敵な空間とは?