消費量が約20年で半減 魚離れを食い止めるべく、海の街蒲郡市の男性が特産の深海魚を使い食べ方を伝授
山本さんの教えのもと、生徒も魚さばきに挑戦。内臓を取り出す慣れない作業には、苦戦する生徒もいました。その後、キンメダイを煮ている間に、山本さんは生徒を集めました。 山本さん: 「魚の骨はアジもサバもキンメダイもノドグロもクロムツも、みんな同じ構造をしています」
模型をもとに、煮魚の上手な食べ方を伝えます。まずは魚の中心に箸で切れ目を入れ、腹付近の骨に注意しつつ上の身、下の身を食べるよう説明。そのあとは、魚をひっくり返さず頭としっぽを持って骨を抜いて、余った身を食べるのがコツだといいます。
出来上がった「キンメダイの煮付け」を教わった通りに、食べ進めます。 生徒: 「めちゃくちゃきれいに食べられます。きれいに食べられると、よりおいしく感じます」
多くの生徒が、骨をよけながら上手に煮魚を食べることができました。授業を見ていた保護者は「食べ方を教えれば食べてくれるんだ」と発見があったそう。 中学生の保護者: 「普段は小骨がある魚は食べなくて、取ってと言われるとこっちも面倒くさくなっちゃうから『もういいや』となるけど、魚の食べ方を教えれば食べてくれるんだな、と思いました。なるべく(魚料理を)出すようにしようかな」
食べることの技術は簡単に身につけられる
山本さんはこうした活動を継続して、「魚離れ」からの脱却を目指しています。 山本さん: 「魚を食べる方法は学校教育にはありません。ほとんどの子がうまく食べられませんが、うまく教えれば、食べることの技術は簡単に身につけられるので上手に食べられます。食卓と魚が、もう少し近い距離感にあるとうれしいです」
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