パリ五輪の聖火、マルセイユ到着 9日にフランス国内リレー開始
【マルセイユ(フランス)共同】ギリシャ西部のオリンピアで採火されたパリ五輪の聖火が8日、巨大な帆船で運ばれてフランス南部マルセイユの旧港に到着した。聖火リレーは9日に始まり、7月26日の開会式まで約1万人が走り、海外領土を含む国内の400以上の市町村を巡る。 15万人以上の観衆で埋まった式典ではフランス空軍が上空でカラースモークによる五輪マークを描き、華々しい花火も祝祭を彩った。2012年ロンドン五輪の競泳男子50メートル自由形金メダルのフローラン・マナドゥが国内の第1走者として船から聖火がともされたトーチを地上に下ろし、最後はマルセイユ出身の歌手がリレーの各所に置かれるミニ聖火台へ火をともした。 旧港周辺では交通が封鎖され、入場者への入念な持ち物検査を実施。テロへの懸念が高まる五輪本番を控えて厳戒な警備体制を取り、大きな混乱は見られなかった。