「貯金0円」の25歳です! そろそろ金欠もネタにできなくなってきたのですが、周りはどれほど貯金しているのでしょうか……。
特に意識しなくても貯金ができる人がいる一方で、強い意志を持ち続けなければ貯金ができない人もいるでしょう。 お金がない人の中には、しばしば金欠をネタとする人もいますが、生きるうえでお金が欠かせない以上、ネタにできるのも限界が出てきます。 今回は、25歳で貯金0円という状況をどう評価したらよいのかについて考えてみましょう。あわせて、貯金のコツやポイントなども紹介します。
20代の平均貯金額
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査(令和4年)」から、単身世帯の貯蓄額や貯金額についてみてみましょう。 調査結果によると、20代の平均貯蓄額は176万円となっています。中央値は、20万円です。1000万円以上貯蓄をしている人が2.4%いるため、この層が平均を大きく引き上げていると考えられます。100万円未満の人の割合も22.6%いるので、25歳で貯金0円の人は、この層に該当するでしょう。 貯蓄のうち預貯金は、152万円が20代の平均となっています。預貯金の中央値は公表されていないものの、平均預貯金額は平均貯蓄額を下回っているため、貯蓄の中央値であった20万円よりも低いと考えられます。25歳で貯金0円は少数派ではあるものの、中央値でみた場合には極端に少ないともいえません。 さらに、SMBCコンシューマーファイナンス株式会社の「20代の金銭感覚についての意識調査2023」についてもみてみます。調査結果によると、20代の平均貯蓄額は64万円でした。50万円以下が44.7%とボリュームゾーンで、0円の人も17.5%と、2番目に多い結果となっています。 同調査結果によると、20代前半の平均貯蓄額は39万円でしたが、20代後半になると106万円に増加します。また、20代の未婚者の平均貯蓄額が56万円であるのに対して、既婚者では102万円となる点も注目に値するでしょう。結婚により家計への意識が高まり、また、将来へ備えた貯蓄を積極的に行っていることが影響しているとみられます。 なお、会社員では112万円、パート・アルバイトの人は34万円と、雇用形態によっても平均貯蓄額に差がみられました。