なぜゲームはダメでサッカーはOKなの? 「ゲームばかりしている子の将来が心配です」という親への回答
子どもがゲームに夢中で「このままだと、将来どうなってしまうのだろう……」と不安に感じる親は少なくないでしょう。しかし、ゲームに夢中になること自体は、必ずしも悪いことではありません。 【画像】ゲームクリエイターが圏外に! 小学6年生の「将来就きたい職業」トップ10 むしろ、ゲームとの関わり方次第で大きな学びを得ることもあります。この記事では、「ゲームばかりしている子ども」をどう考えたらよいのか、具体的な視点をお伝えします。
◆「ゲーム=悪」という考えを見直す時代
多くの親は子どもの教育に「ゲームは悪影響」と考えがちですが、もはや時代遅れかもしれません。現代では、ゲームは単なる娯楽を超えて、子どもたちがコミュニケーションを取る手段にもなっています。 オンラインゲームで友達と協力プレイをしたり、ゲーム内で会話を楽しんだりすることで、子どもたちは大事な人間関係を築いています。ゲームを通じて得られる達成感やチームワークも、子どもにとって大切な成長の要素です。 「ゲームはダメで、サッカーはOK」と思っている親は多いかもしれません。しかし、それは一体だれが決めたのでしょうか? 「外で身体を動かすことは健康的」というイメージは、親の価値観に過ぎません。 実際、eスポーツが大きな盛り上がりを見せ、世界的な競技イベントも活況です。ゲームに関連したビジネスも多岐にわたり、将来のキャリアの選択肢を広げる可能性があります。 親が子どもだった頃と今の世の中が違うように、子どもが大人になる頃には、私たち親世代の価値観では追いつかないような新しい社会が待っているでしょう。ゲームを否定する前に、これからの時代に必要なスキルや柔軟な価値観を持つことが大事です。
◆子どもが好きなことに対する“親の理解”の重要性
親としては、まず子どもの好きなことを理解しようとする姿勢が大事です。ゲームを「子どもが大好きなもの」として捉えてみてください。なぜそれだけ夢中になるのか、それほど面白いものなのか、親として子どもの好きなことを理解しようとする姿勢は、子どもを理解することにつながります。 例えば、「ちょっと教えて」と言って、ゲームの話を聞いてみるのもよい方法です。子どもは自分の好きなことに親が興味を持ってくれると、うれしくなるものですし、それがきっかけで親子のコミュニケーションが深まることもあります。ゲームのよさを知ることで、親自身も意外な発見があるかもしれません。 また、ゲームの楽しさは人によって違うため、子どもがゲームの何が好きなのか、どこに興味を持っているのかを知ることにより、その子の個性や能力が見えてくることもあります。 ゲームを否定するのではなく、受け入れて見守る姿勢が大切です。一方的にゲームを否定すると、子どもは「好きなものを否定された」と感じて心を閉ざしてしまったり、親子の間に溝が生まれたりすることがあります。