ジェイレン・ブラウンがファイナル前に『ハリー・ポッター』を一気見…共感する登場人物を語る
2シーズンぶりにNBAファイナル進出を果たしたボストン・セルティックスは、チャンピオンリングをかけてダラス・マーベリックスと対峙。第2戦も個人に依存せず、攻守にバランスの取れた高い完成度を遺憾なく発揮し、本拠地のTDガーデンで2連勝を飾った。 セルティックス2枚看板の1人、ジェイレン・ブラウンは第2戦でも存在感を放った。出場時間42分25秒は盟友ジェイソン・テイタムに次ぐチーム2位の長さで、21得点4リバウンド7アシスト3スティールを記録。終盤にはデリック・ホワイトと勝利を決定づけるダブルブロックを披露し、敵地での試合に弾みをつけた。 勝利には、とある有名映画からの教訓が活かされていたのかもしれない。セルティックスの背番号7は、アメリカの長寿番組『Good Morning America』でカンファレンスファイナル優勝から「NBAファイナル2024」までのわずかな休暇の過ごし方を尋ねられると、意外な時間の使い方を明かした。 「チームメートのみんなは家族と過ごすことが多いと思うけど、僕は独身だからね。『ハリー・ポッター』を一気見したよ」 また、同作品で最も共感するキャラクターについて聞かれると、「いい質問だね」と微笑みながら自身の見解を述べた。 「僕はダンブルドアの大ファンなんだ。いつかは彼のように髭をたくわえるかもね(笑)。でも、ハーマイオニーかな。彼女はみんなを軌道に乗せて、物事を成し遂げる人物だ。僕はそこに共感している。『これをやらなければいけない』と使命感を持ち、最後の瞬間まで待つことなく、課題があれば初日に片付ける。わざわざ待つ必要はないんだ」 ハーマイオニーは、『ハリー・ポッター』シリーズの主人公であるハリーやロン・ウィーズリーの親友として作品の展開に欠かせない中心人物である。マグル(一般人)出身であることから、魔法界では穢れた血として軽蔑されることもしばしばだが、非常に聡明で行動力と責任感に溢れ、持ち前のリーダーシップで数々の窮地を救ってきた。 人を束ね、自らの姿勢でも行動し証明するグリーンの姿は、ハーマイオニーと共通する部分も少なくない。また、ブラウンは『Fox Sports』に対して、これまで受けた数々の逆境や批判が自身を強くしたとコメントした。 「ベンチに下げられたり、トレードの話が出たり、ブーイングを受けたり、給料や評価が高すぎると外野からいろいろ言われたりしてきた。それらすべてが今の僕を形作ったんだ」 一段とたくましく頼れるこの男は、大一番でも輝きを放ち続ける。イースタン・カンファレンスのファイナルMVPは、まるでハーマイオニーの機転を効かせた魔法のように、今回のシリーズでも多くのピンチからチームを救ってくれるだろう。 文=Meiji
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