2025年のAI業界はこうなる…AIスタートアップCEOによる6つの予測(海外)
ハギングフェイスのクレメント・デラングCEOは、2025年に大規模なAIへの抗議と市場の混乱が起こると予測している。 デラングは、AIの進歩によって大企業の時価総額が半減する可能性があるとも話している。 彼は他にもオープンソースモデルの開発で中国がAI競争をリードすることなどを予測している。 人々が新年の抱負を準備する一方で、あるAI企業のCEOには年末に行う別の習慣がある。それは2025年業界で何が起こるか予測を固めることだ、 45億ドル(約6750億円)規模のスタートアップ、ハギングフェイス(Hugging Face)のクレメント・デラング(Clement Delangue)CEOは、2025年のAIに関する6つの予測を発表した。彼は2024年の予測については自己評価を行っており、その結果はリンクトイン(LinkedIn)で確認できる。 デラングは、今回、AIに対する大規模な世論の反発、個人向けAIロボットの大量注文、そして中国がAI競争でアメリカを追い越すことを予測している。 彼の6つの予測は以下の通り。
AIに対して初の大規模な抗議が起こる
企業がAIの革新を取り入れようと躍起になる一方で、すべての人がAI時代を歓迎しているわけではなく、デラングは2025年その反対の声が大きくなると予測している。 「AIに関連する初めての大規模な抗議が起こるだろう」とデラングは投稿している。 大学で蔓延する盗用に悩む教授たちから、AIが生成するアートに関する論争まで、人工知能は不安や変化の混乱をもたらしており、それによって反発が頻繁に起こっている。
AIは大企業の価値を半減させる
デラングはCEOにとってのまさに悪夢のシナリオも描いている。それは大企業が「AIの影響で時価総額が半分以下になる可能性がある」ことだという。 AIの進展は、大企業のコア技術や企業の価値を時代遅れのものする可能性がある。これは例えば、映像のストリーミングがDVD市場に与えた影響のようなものだ。 デラングの投稿に対する返信で、あるリンクトインのユーザーは世界的なカスタマーサービス企業のテレパフォーマンス(Teleperformance)を一例として挙げた。同社は、AIによる影響を懸念され、2024年2月に株価が最大29%下落し、7年ぶりの低水準に沈んでいる。その前日には、スウェーデンのフィンテック企業であるクラーナ(Klarna)が、自社のAIアシスタントが顧客サービスのチャットの約3分の2を担当している可能性があると発表していた。