2025年のAI業界はこうなる…AIスタートアップCEOによる6つの予測(海外)
個人用AIロボットの登場
テスラ(Tesla)やジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)が支援するフィジカル・インテリジェンス(Physical Intelligence)などの企業はすでにAIロボットを開発しているが、デラングはこれらのロボットアシスタントがまもなく大衆市場に登場すると予測している。 「少なくとも10万台の個人用AIロボットが予約注文されるだろう」と彼は話している。 イーロン・マスク(Elon Musk)はテスラの決算発表で、、自分がスケジュールに関して楽観的になりやすいことを認めた上で、同社が開発中のヒューマノイド型ロボット、オプティマス(Optimus)は2025年に出荷される可能性が高いと話している。しかし、このロボットの推定価格は2万ドル(約300万円)から3万ドル(約451万円)であり、コストが下げられるまでおそらくずっと高級品のままだろう。 2024年11月、アジリティ・ロボティクス(Agility Robotics)は、GXOロジスティクス(GXO Logistics)が女性用衣料品を製造・保管・配送するために運営している施設「スパンクス(Spanx)」でロボットのディジット(Digit)を「雇用」したと述べている。アジリティ・ロボティクスのペギー・ジョンソン(Peggy Johnson)CEOは以前、「洗濯物を畳むなどの家庭での作業をロボットに任せることは、開発にもっと時間がかかるかもしれない」とBusiness Insiderに話していた。 「家の中は非常にカオスな環境だ。どんな瞬間でも、子どものボールが部屋を横切ったり、犬が駆け抜けたりする。邪魔になるものがたくさんある」
中国がAI競争をリード
現在、アメリカと中国がAIの支配権を巡って争っているが、デラングは「中国がAI競争をリードし始めるだろう」と予測している。 このハギングフェイスのCEOは、中国の台頭は「オープンソースAI競争でリードした結果だ」と述べている。 バイトダンス(ByteDance)やバイドゥ(Baidu)のような中国の競合はクローズドソースモデルを開発しているが、零一万物(01.AI)やアリババ(Alibaba)の大規模言語モデル(Large Language Models:LLM)のQwen2のように、一部のスタートアップ企業は自社のモデルをオープンソースにすることを決定している。 ハギングフェイスの2024年6月のオープンソースLLMの性能を比較したランキングでは、アリババのQwen2が、メタ(Meta)のLlama 3やマイクロソフト(Microsoft)のPhi-3を抑えてトップに立った。