なぜ転落…。欧州の「消えた天才」(3)今や中国の2部…。元アーセナル名将に見出された才能
若くして才能を披露して高く評価された選手が、そのままスター選手として活躍し続ける保証はない。怪我やプレッシャーに苦しみコンディションを落とす選手がいれば、ピッチ外での問題で活躍の場を失っていく選手も多い。今回は大きな期待を背負いながらも、大舞台から姿を消したヨーロッパ人選手を紹介する。
FW:ヤヤ・サノゴ(フランス) 生年月日:1993年1月27日 主な在籍クラブ:アーセナル、アヤックス、トゥールーズ 現所属クラブ:青島紅獅足球倶楽部(中国2部) 長らくアーセナルで指揮を執ったアーセン・ヴェンゲルは、ティエリ・アンリやパトリック・ヴィエラ、ロベール・ピレスら自らと同じフランス生まれの選手を重宝してチームの強化に当たった。 ノースロンドンで大きな成功を収めた名将がその才能を高く評価していたフランス人選手の1人がヤヤ・サノゴである。彼は2013年に行われたU-20ワールドカップ(W杯)でフランス代表のエースとして活躍し、チーム最多の4ゴールを決めて優勝の立役者となっていた。その直後にアーセナルが争奪戦を制して彼の獲得に成功している。 身長191cmという長身とスピード、そして高い決定力。サノゴはストライカーとして成功する多くの資質を持ち合わせていたが、その後は完全に伸び悩んだ。アーセナルでは通算20試合出場で1得点2アシストに終わり、その後プレーしたトゥールーズなどでも得点量産とはならず。彼がキャリアで唯一2桁ゴールを記録したのはアーセナル加入以前にプレーしていたオセール時代であり、2012/13シーズンにリーグ・ドゥ(フランス2部)で10ゴールを記録している。 なお、昨シーズン途中までアルメニアのウラルトゥでプレーしていたサノゴは今年2月にアジアへの移籍を決断。中国2部に所属する青島紅獅足球倶楽部と契約し、第5節で待望の初ゴールを含む2得点を記録。ここまでのリーグ戦では19試合で6ゴールをあげている。
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