井上尚弥「ベルトにこだわりない。流れに従いたい」WBAのアフマダリエフ戦指令に反応
プロボクシング4団体(WBAスーパー、WBC、IBF、WBO)統一スーパーバンタム級王者井上尚弥(31)が指名試合を通達されたWBA王座ベルトにこだわらない姿勢を示した。WBA世界バンタム級王者の弟拓真(28=ともに大橋)とともに28日、東京・江東区のWOWOWで、7月15日午後9時から放送されるエキサイトマッチSP「井上尚弥VSネリ」「井上拓真VS石田匠」の収録に参加。5月6日、東京ドームで迎え撃った元世界2階級制覇王者ルイス・ネリ(メキシコ)との防衛戦を自ら振り返った。 今月中旬、WBAから元WBAスーパー、IBF世界同級王者で現WBA同級1位のムロジョン・アフマダリエフ(29=ウズベキスタン)との指名試合を通達された。井上はスーパー王座を保持しているため、指名試合の期限は18カ月間あるが、まさかの正規王座と同じ期限が設けられていた。9月26日までを期限に設定されているが、井上は9月に首都圏で元IBF世界同級王者T・Jドヘニー(37=オーストラリア)との防衛戦に臨むことが確実。井上は「別にベルトにこだわりはない。それ(期限切れ)で剥奪されるなら全然良い。(スーパー王座の指名試合期限より短い)こんなスパンで急に出されても…。流れに従いたい」と淡々と心境を口にした。 アフマダリエフと契約を結ぶ英プロモート大手マッチルーム社のエディ・ハーン社長が欧州メディアに対し、ドヘニーよりもアフマダリエフが井上の次期挑戦者にふさわしいと発言。それを知った井上は「(指名試合の通達が)出たタイミング、プロモーターの方の発言にしろ、嫌がらせチックな感じ。自分は剥奪でも返上でもどっちでも良い」と反応した。なお大橋秀行会長(59)は「返上はしない。剥奪なら仕方ない」との方針を示している。