食を通じ徳之島の魅力PR 東京で試食商談会 島豚やパッションでフルコース料理
JAあまみ天城事業本部・徳之島事業本部と徳之島3町(天城町、伊仙町、徳之島町)は6日、東京都新宿区のホテルオークラレストラン新宿WINE & DINING DUKEで、マンゴーや島豚など島の食材を使ったフルコース料理を味わってもらう試食商談会「DISCOVER TOKUNOSHIMA」を開いた。都内の高級レストランやスーパーなどの事業者らを招き、徳之島産の食材を通じて島の魅力をPRした。 都内の高級レストランやホテルに徳之島の農畜産物を使ったフルコースやメニューを顧客らに提供してもらい、世界自然遺産にも登録された島の文化や環境などの魅力を発信するのが目的。都内のレストランやスーパーにも農畜産物の販路を広げ、農産品のブランド力向上や農家の所得向上につなげる狙いもある。昨年8月、今年2月に続き3回目。 試食商談会には、奄美関係者を含め約50人が参加。ホテルオークラのシェフが開発したパッションフルーツとフォアグラのクリームブリュレや島豚肩ロース肉のポワレなど、島産食材を使った洋食料理などが振る舞われ、参加者らは舌鼓を打っていた。 外国の大使館員やビジネスマン向けのスーパーを展開するナショナル麻布(東京都港区)麻布本店の高橋史恵店長(52)は「パッションフルーツや島バナナなど南国フルーツはおいしかった。外国人は新鮮なフルーツを好むので、海外からの輸入品に代わる安心・安全な島産のフルーツとして仕入れも検討したい」と興味を示していた。 あまみ農協徳之島地区果樹部会の貞山博一会長(42)は「料理店によって全く違う使われ方や発想があり、島産食材の可能性の高さに驚いた。人口が多く消費者層のバラエティーに豊む東京で島の農産物の認知度を上げ、共販だからこそ稼げる島の農業の基盤を作り、若い人につないでいけるようにしたい」と話した。