ドジャースとの契約合意が報じられているスネル。21～23年はサンディエゴ・パドレスで、24年はサンフランシスコ・ジャイアンツでプレーした。(C)Getty Images

　現地11月26日、ロサンゼルス・ドジャースがFA大物左腕のブレイク・スネルと５年総額１億8200万ドル（約277億円）で合意したと報じられた。2024年王者のドジャースが２度のサイ・ヤング賞受賞者のスネルと合意したとあって、一報が流れた直後から他球団ファンによる不満の声が噴出した。 【動画】24年８月２日のレッズ戦で、スネルが自身初のノーヒットノーラン！ 　いわく、「不公平だ」「野球が台無しになる」「信じられない」「誰かこのチームを止めてくれ」「ドジャースにはうんざり」「厳格なサラリーキャップの導入を」「どこにそんなカネがあるんだ」「この補強には抗議したい」など、優勝チームのさらなる戦力アップに異を唱える論調だ。 　 　こうした世論に対し、米放送局『FOX Sports』アナリストで“大谷翔平マニア”でも知られるベン・バーランダー氏が、「スネルとドジャースの契約に困惑した人がいるのだろうか？　野球はアメリカで圧倒的に平等なスポーツだ。2000年以来、連覇した球団はない。人々は理由もなく怒りをぶつけているようだ」と、自身のXで表明。 　さらに、「ドジャースに腹を立てるな。ケチな自分のチームに怒ってくれ」と一喝し、怒りの矛先をドジャースではなく、自らが応援するチームのフロントに向けるべきだと主張した。 　昨オフの大谷翔平、山本由伸、タイラー・グラスノー、テオスカー・ヘルナンデスらに続き、今オフでもFA大物投手スネルと合意したと報じられたドジャース。米メディアでは投手のコービン・バーンズや佐々木朗希をはじめ、FA最大のビッグネームのフアン・ソト、さらにT・ヘルナンデスとの再契約など、さらなる補強を示唆する報道も出ている。 構成●THE DIGEST編集部