貯めたポイントはどう使う? 「お金」として育てていく「ポイント投資」をプロに聞きました
上手にポイント経済圏を選んでポイ活を始めたら、次はポイントを活用することについて知っておきたいもの。お金のように使うなら、資産として運用する「ポイント投資」はいかが? SBI証券の稲場浩紀さんに詳しくお聞きしました。
ポイントで投資できる「ポイント投資」はどんなメリットがある?
ポイントは一定の期間で失効するものが多くあります。毎月貯まったポイントをチェックして、こまめに使っていくのが失効を防ぐコツですが、いくつものポイントサービスを併用していると、ついうっかり見過ごしがちです。 こうした失効によるミスを防ぐ、ポイントの有効活用のひとつが「ポイント投資」。現金の代わりに、日常生活の中で貯めたポイントを使用して投資することができるサービスです。現金による投資と比べて心理的なハードルが低く、投資初心者でも始めやすいのが特徴です。 「貯めたポイントを1ポイント=1円で電子マネーや現金などに交換する等価交換がポイントサービスには多くあります。現金=ポイントだと考えると、貯まったポイントを何に使うのがお得か考えることも大事になります。 一般的なポイ活では旅行や商品、サービスに換えることが多いと思いますが、ポイントの有効な活用法のひとつとしておすすめなのが『ポイント投資』です。ポイントのまま貯めておいても金利も付かないですし増えることはありませんが、“お金”として育てていく感覚で成長させることができます。 現金とは違い、お金を出さなくてもポイントで投資ができるので、『おまけでもらったポイントなら、損をしてもあまりダメージにならない』と、心理的なハードルがグッと下がります。 今すぐに必要のない貯まったポイントを毎月、投信積立に使い資産を大きくしていき、将来に向けて価値のあるものに変えることができるのがポイント投資の一番の魅力です」(以下「」内、稲場さん)
ポイント投資でできること
現金を使わず、手持ちのポイントで投資ができるのがポイント投資の魅力です。ポイントを使って投資する方法は「ポイント投資」と「ポイント運用」があります。 「ポイント運用」はポイントのまま運用し、引出もポイントのみ、現金との併用も不可ですが、証券口座の開設は不要です。 「ポイント投資」は一般的な投資と同様に、ポイントを現金化して運用するもので、引出は現金ででき、現金との併用も可能ですが、証券口座の開設が必要となります。 「ポイント投資ができる証券口座を選ぶ際には、ポイ活としてのメリットがどのくらいあるのかを確認することが重要です。使えるポイントはどこのものか、1ポイント=1円で使えるか、新NISAにも対応しているか、この3点に着目してほしいですね。 SBI証券の『ポイント投資サービス』では、新Vポイント、Pontaポイントが1ポイント=1円で使えてNISAにも対応しています。 新Vポイントは、Pontaポイント同様、国内株式、投信積立、投資信託のスポット買付3つができるようになりました。投資初心者は投信積立が多いので、初めてポイント投資を始める方にも使いやすくなりました。 コツコツと長期にわたってポイント投資をしていきたいと考えているのなら、新NISAにも対応している『ポイント投資×投資信託』がおすすめです」 本来、株を買うには「単元株」と呼ばれる、株式の売買単位が100株に統一されたもので買うことになります。つまり、最低でも100株からしか買うことができませんが、SBI証券では開始当初は業界初だった「S株(単元未満株)」という1株単位で買えるサービスがあり、ポイント投資でも利用できます。 「100株で20,000円でも、1株なら200円なので200ポイントで投資ができます。単元株(100株)ではないとほとんど株主優待は受けられませんが、配当は1株単位でもらえます。 銀行預金では金利が低くなかなか増えませんが、S株なら配当利回りのいい優良株も購入ができるので、配当が期待できます。 化粧品でも食品でも、自分がよく使っている会社、応援している会社の株でもいいですし、そういった大企業の株を、ポイントで買えるのは投資初心者の方には魅力的だと思います」